白兎を追いかけて | ナノ


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「バーベキュー始めんでー。ハッ、始めんで〜」

「よっしゃ肉やーーっ」


夕方になり、どこからともなく現れたバーベキューセットにお肉の数々。
え?オサムちゃんいつからこんなに太っ腹になったんだとひどく疑問に思ったけどみんなはあえてスルー。彼の人生設計はおんまさんやら玉遊びで決まるギャンブルなんだから。

 
 「ってかここ海水浴なのに…」

「ええやろ端っこやし」

謙也くん…、そういう問題じゃないのだよ。

「全世界の人に謝りたい!謙也は世界で一番ヘタレなんだと謝りたい!」

「謝る理由変わっとるがな」


ウチらはオサムちゃんになにかごちそうしてもらえるときは決まって流しそうめんなもんで、今回のバーベキューにみんなが今までになく喜んでいた。



だけど、おかしなことが一つ。


真夏の果実の如く
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