好きになったんは、いつやったかな。
気付けば柚がいつも隣にいて、当たり前のように恋心を抱いていた。
無邪気な笑顔も、人懐っこい性格も。
才能に恵まれてみんなに好かれてるのにどこか寂しそうで、俺が守りたいと何度思ったことやろう。
何でも出来るくせに、ドジで抜けていて、目が離せんかった。
「蔵ーっ!」
柚が笑顔で名前を呼んでくれることに、幸せを覚えた。
目を離したら、キミは兎のようにすぐにどこかに跳んでいってしまうから。
早よ、俺の腕に収めとかんと。
- 75 -
←
|
→
←
戻る
「#ファンタジー」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -