ちゃうわ話なんて盛ってへんねんでー、なんてブツブツ呟きながら携帯を触る謙也。
なにを出してくるんや思ったら、画面を見せられその写メには三十代後半のおっさんが写っていた。
三十代後半のおっさんがなんやねんほんま。
…………………ええ!?
「え、ちょ…もしかしてこれが真田くんなん?」
「せやっ」
せやっ、ておまえが威張んなよおい。まぁウチはどうでもええんやけど。
「こらまた老け…大人っぽい顔立ちで」
「タイムマシンでも見つけたんちゃいますか?未来の自分を呼んできたんですよ多分」
「あんたら真田くんを馬鹿にしてるやろ。そういうの、あんまり良くないて思うでウチは。いろいろ苦労してこないなカオスな顔になってはるかもしれんのに」
「「一番馬鹿にしてんのは柚(先輩)やろ」」
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