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「優しくはするで」
「…うん」
「せやけど止まらへんから」
「…うん」
「それだけは覚悟しといて」
いつものように優しく、優しく、言い聞かせるように囁いてくれる蔵。上から見下ろされるのもええかなぁなんて、甘いキスをしながら思った。
甘いキスの糖度がより一層激しくなる。
いつもならこれで終わるのだけれど、今日は終わらない。行為はエスカレートする。
首筋を下へ下へ。
舌を這わせる蔵に、恐怖はなかった。
「触ってええ?」
そこは、直に触れられたことのない膨らみ。
ウチは目を合わせることも出来ずに首を縦に振った。
触れられ、優しい手つきで膨らみを揉まれた。
あ…気持ちいい……かも。
「柔かいわぁ」
「……ん」
たぷんたぷん、と、2つの膨らみを弄ばれる。程よい快感に身を委ねていると、いつの間にか上の水着は外されていた。
まだ明るいのに…恥ずかしい。
顔を歪めると、蔵は微笑んだ。
「めっさ綺麗や」
「……っっ、」
うわ……、駄目だ。
そんな甘い笑顔で言われたら、もう……―――。
「ひ、やぁ」
「これ、好きなん?」
突起を触られ、声が出る。
なんなの、こんな声…知らん。
恥ずかしさのあまり口元を隠すけれど、あっさりと蔵に振り払われた。
「もっと聞きたいわ、柚の声」
「い…いやや…っ」
「かわええんやから。もっと、鳴いてほしいわ」
突起を摘まれ、弾かれ、片方は揉まれ。
口に含まれたときは体をのけぞってしまった。
「あ、ぁ…っ」
「ええで、柚」
しかしまだ、蔵の愛撫は続くばかり。
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