「アテナ、ラムダ」

「ん?」


「なあに?」


「本読んでたら読めない字があってさ」


「あら、見せてご覧なさい」


「どれ」


「んー、これこれ」







「‥‥‥」

「‥‥‥」



「ねえラムダ、なに?」


「っさあ?!おれちょっと忘れたかなあ‥」


「アテナは?」



「‥さあ?何かしら!わからない!」



「ええ―、じゃあこれ」



「ちょっ」


「‥お前何読んでんの、ちょっとラムダお兄さんに見せなさい」



「借り物だよ」


「‥だれから借りたのこんな本、あたくしには言えるわよね」



「ええええ、なんか怖いよ!ねえもう、どうせ知ってるんでしょ!教えてよ」


「(いや、そんな事言われても)」



「よ…世の中には、謎のことのままの方が良いこともあるってどっかの気障な怪盗も言ってたしな」


「それ何て怪盗キッド」



「さあ、言いなさいそれ誰に借りたの」


「目!目が怖い!」











「――此方は淫靡と書いて『いんび』、これは強姦と書いて『ごうかん』ですよ」









「…なにそれ?」


「何なら私がおまえに教えましょうか。手とり足とり腰「月に帰れよ水色ロリコン」




「さあ、あっちで温かいお汁粉でも食べましょう」




20111412
冬らしさってなんですか(´・ω・`)