雨(リーンと誰か)





ダーナに雨が降らない訳ではない。だがこんなにもまとまって降るのを見るのは初めてで、リーンは窓から手を出して雨粒を受け止めた。「濡れるぞ」「ずぶ濡れになったって構わないわ」微笑みながら返す彼女は雨の恵みを受けて開こうとしている花のようだと、柄にもなくそう思った。




梅雨入りしてまとまった雨を見ていたら、雨に縁遠そうなリーンちゃんの髪とピンクの衣装が花っぽく見えたもので。















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