右腕話の3





「だが、欲求不満で理性がキレたりしたら目も当てられんぞ!?
それに嫁入り前の春麗を傷物等にしては…!よし、紫龍、早々に春麗と婚約をしろ!
そうすればこの様な夢精等しなく「何故そこに春麗が出て来るんだ!?
それに妻帯者の聖闘士等、聞いた事が無い!
て云うか婚約とか、俺達にはまだ早い!!」
「婚約に早いも何も無い!春麗はお前の事しか目に入っていないのが解らんのか!?
女を待たす男なぞ男と呼べん!!」
「アイオリアっぽく言っても俺にはそんな気は無い!
大体シュラ、貴方が「婚約する気が無いだと!?
あんな良い娘を何年も待たせて貴様…!
先程もそうだ!何故貴様は隠茎を俺に擦り付けながら俺の名を呼ぶ!?
ソコは春麗だろ!」

「…………は!?」
「え!?」

思わぬ事実に紫龍は言葉を無くし、そんな紫龍の態度にシュラも狼狽える。
『俺の身体(右腕)に隠茎を擦り付けたのも、俺の名を呼んだのも無意識と云う訳か…。
…!! まさかッ!?』

「…、紫龍ッ!俺にはそのッ、実体も無くてお前には触る事も出来ない…!
だが慰めてやる事は出来るぞ!?」

言葉とかで!要はテレフォンセックルみたいな感じだな!? と続ける。

「…………………は!?」

「お前が無意識に俺を求めていたとは知らなかったとは云え、申し訳無かった…!
そもそもお前とは敵同士から始まったのだが、今ではこうした一心同体な関係で「ちょ、ちょっと待ってくれシュラ!
何だ!? 何がどうなってそうなったんだ…!?」

紫龍がフリーズしている間にシュラは何だか斜め上に物事を捉えた様で、言葉のキャッチボールはデッドボール続きだ。

「お前が俺に劣情を抱いたとしても俺はお前に付き合う、と言っているのだ。
何だ?もっと具体的且ついやらしく云わねばならんか?
そうか、紫龍はオネショタが好みだったのか…、」
「断じて違う!俺は貴方に…「ツンデレも搭載か。だがツンデレならば慣れた物よ。
アイオリアが…、おっと、違う男の名をベッドの中で云う等したら、益々紫龍の劣情を煽ってしまうな…。」
「ッ、誰がツンデレでオネショタだーーーッ!?」

紫龍に何とも面倒臭い押し掛け妻が出来た瞬間であった。








 その後、紫龍は沙織に泣き付き、シュラは強制成仏させられた訳であるが紫龍の利き手は死ぬ迄左手だったと云う。



よくある右腕話・<了>




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