上から下からフレ/ディ汁がブシャーーッ!!





この話は小話4の8話目位の『若い果実を摘まみ食い』の続きっちゃあ続きな感じです…






 とある夜、都内の焼き肉店の男性用トイレにて、10人中6人が美少年と答える様な華奢な少年(4人は美少女と答えそうな為)に対し、筋骨逞しい青年(公式では割と結構な年だった事が判明)が、見るからに淫行罪って感じな行為を働いて居た。

「やっ、やめて下さ…!! ちょ、離し、「だーいじょおぶ〜、ぜェーったい悪い様にはしないって瞬ちゃ〜ん

瞬と呼ばれた美少年は青年の片手で両手をたくし上げられ、日に当たる事の無い白い下肢を暴かれている最中であった。

自身の強さに絶対の自信を持つ青年――シュラは、露出したその艶やかな太腿に舌を這わし味わう想像でもしたのか、瞬に見せ付けるかの様に己の唇を大袈裟に拡げ舐め擦りして見せる。

「…ッ!!」

シュラの行為一つ一つに翻弄される可愛らしさに笑みを深めると徐に顔を近付け、思わず反らした瞬の首筋に舌を這わせながら鼻から体臭を楽しむ様に大袈裟に吸い込む。
瞬から沸き立つ香は少し甘く、怯えを含む湿り気がシュラの鼻を満たした。

「ンな期待するなって…」
「ッ、誰がっ…!気持ち悪いだけ、です!放して下さい!!」
「気持ち悪い?気持ち良いですの間違いだろぉ?
口ではそんな事言って、瞬ちゃんのコッチは嬉しくてカッチカチじゃねぇのかな〜?」
「……ッッッ!!」

いつの間にか脱がされた上半身を胸の紅い飾りがゴールだとばかりにぬるり、とシュラの片手が這い上がる。
舌は鎖骨を、うっすら突出している喉仏を舐め上げ瞬の未熟な性感を悪戯に高めてゆく。

気持ちイイッ!でも悔しいッビクンビク(ry)と瞬が半ばウットリしている内にシュラの悪戯な片手はいつの間にか一つの作業を終えた様だ。

「ほぅら、よぉ〜〜く似合うぜぇ?流石、瞬ちゃんだ…。」
「あぁぁ…、いやぁ…!!こんな、こんな格好…!恥ずかしいよぅ…!!」

「未だだ…、仕上げはこれからだ。この金具を…ほら!」 パチンッ!!
「あっ!? な、何を…!? 何ですかこのいやらしいベルトは…ッ!!」 パチンッ!!

「そぅら!出来上がりだァ!! 鏡で見てみるが良い!
『集英社文庫版4巻325ページの《白いスラックスに上半身裸サスペンダー》な原作瞬』と同じ姿だァーーッ!!!!」

「あぁーーッ!! イヤァーッ!! こんなッ、こんなのクイ/ーンのフ/レディじゃないかーッ!!!!
恥ずかしいよぉーーッ!!!!」

そう、瞬は劇場版大幅改定で現代風な若者になったと云うのに、シュラによって原作の1987年代の流行ファッションに着替えさせられていたのだ。

「ぶっ…!! はははははは!! だっ、駄目だ!マトモに見れやしねぇ!!
ぶっ、何考えて…こんな格好で女と乳繰り合ってたンだ原作アンドロメダ…!!」

シュラはヒーヒーと笑い転げ、そのままトイレを出て皆の元へと返ろうとする。

そもそも今日は女神アテナの誕生日パーティを青銅聖闘士達だけで行った話を後から聞いた黄金聖闘士達が羨ましがり、聖域復興にも一区切りが付いた事だし!との事で宴会部長なアルデバラン幹事の元行われた二回目の沙織たん誕生日パーティであった。

但し、クールな氷河は多忙な沙織と共に一次会で消えてしまって、楽しい事大好きな星矢と付き合いの良い瞬、そして流されるままの紫龍のみが二次会なのに焼き肉店へと、大人達に連れられて来て居た。

日本の焼き肉店は予約もしていない・大人数な上に外国人だらけな客にも大層優しかった。
あっと云う間に貸し切り状態になった店内は肉と酒の宴となり、ジュースで乾杯し続けた瞬は周囲に居たマトンを黙々と食べ続けるムウにトイレを告げると席を立った。

そして用を終え、振り向くとそこには人馬宮で相まみえた山羊座の黄金聖闘士・シュラがあの時の様にニヤニヤと、自分を見下ろして居たのであった。




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