メイドの3





「しかしシュラよ、その掟は俺達や一般人にも適応されるのか?
とんだとばっちりだと思うのだが…、」
「そういえばそうだな…、だが、辰巳がアフロディーテの顔を見たらしく頭の天辺迄真っ赤になってしまった。遅かったか…、」
「えぇッ!?」

紫龍が思わずシュラ(暫定)の手を外して見てみると確かに金髪のメイドと見詰め合い硬直している辰巳の姿があった。
顔を真っ赤にし、口はあんぐりと開き目にはハートマークすら浮かんで見える判りやすい表情をし、前屈みの姿勢で。

幼い頃から規格外な美しい容姿のアフロディーテと一緒に居て、彼を見た一般人によくあるリアクションだな、と冷静にシュラが分析しているとアフロディーテが辰巳の顎に手を掛けこれまた悩殺的な笑みを浮かべる。

「私の顔を見てしまったのだね?イタヅラな仔猫ちゃん、」
「あ…あぁ…

このまま辰巳はアフロディーテにパクっと食われてしまうんだろうな(童貞喰いのノリで) どのタイミングで未成年の目を再び覆えば良いかな、等シュラが思っていると美しいメイドが捕食に動く。

「この素顔を見た者は、殺すか愛さなければならないのだよ。
君には申し訳無いが、私の雄しべで尻穴に薔薇が咲くまで愛でさせて貰おうかな?」

「そっちが掘る方なのか!!」
「雄しべとアナルローズって分かりにくい表現だな!?」

近くで見てしまったが故に思わず2者2様なツッコミを入れる紫龍とシュラであったが、そのツッコミによってアフロディーテも漸く二人に気付くと今度は妖艶な笑みで微笑みかける。

「ほらご覧、今からたちゅみが私に犯されてしまうのを逐一ツッコミ入れながら観戦してくれるギャラリーまで出来てしまったよ?」
「はあぁ…んらめぇ…、たちゅみのアナルローズのタダ見はダメぇ…
「辰巳!しっかりしろ!! 誰もお前の尻穴など見たくは無いぞ!?」
「アテナの…グラード財団当主の執事としてのプライドは何処に行ったのだ貴様!?」
「はッ…!! そうだ、この辰巳徳丸、沙織お嬢様に留守を任された身!
アナルローズを咲かせている暇なぞ…、「とっくん(徳丸)は執事なのにハゲ頭にザーメンぬちゅぬちゅ塗ったくられてデカ尻開いてメイドに犯されるのだね…
「はぅぅぅん

一生懸命《アフロディーテ×辰巳》から引き戻そうと紫龍とシュラは頑張るが、その都度アフロディーテが辰巳の内面を暴きながら服までも剥き、言葉攻めで芯まで溶かしてしまう。
そのやり取りに何事かと館内の全ての使用人達も出て来て二人を取囲み、遂に城戸邸庭後園にて辰巳は衆目に曝されながらアフロディーテに犯されるのであった。

絡み合う辰巳とアフロディーテ。

奇しくも勝手口から丸見えな状態であったが故に城戸邸周辺を道行く人々や用があって訪れた者達に見物されまくり、一々ツッコミを入れながらのアナルファックを見た者達はそれと解らず勘違いをし『仮面舞踏会ならぬ仮面餅つき大会の館』とか噂が流れるのであった。






「ところでアテナ、ちょっと恥ずかしいのでコレ(仮面)取っちゃってもイイですか?」
「あら、あんな話真に受けて今迄着けてらしたのですか?アイオロス、」

時は数日前に戻り、最寄りの空港へと向かう車内でアイオロスは漸く仮面を脱いだ。
サガもカノンもアルデバランも既に脱いでいたが館に残した他の者達が未だ手を降る姿に中々脱げなかったのだ。

義理堅い、と思うよりも人が悪いとサガは思いながら沙織のスケジュールをもう一度確認する。
これから聖域で一週間の滞在予定。
その間に甦った黄金聖闘士達がまた戻れる様にと聖域を整えるのがサガ達と沙織の使命であった。

生きて再び聖域に戻れるとは思わなかった。
女神の館での使用人業務や仮面はちょっとした休暇とレクリエーション。
聖域の再稼働をこの一週間で本格化し、黄金達を呼び戻し今度こそ全ての聖闘士が一体となって女神に仕える日を夢見てサガ達は聖域へと降り立つ。

日本の城戸邸では未だ同胞達が仮面を着けたままトレーニングに出たり買い物に出たりして『仮面屋敷』と噂されたり、辰巳が肉便器になっているとは知らぬまま。


よくある黄金聖闘士達がメイドって云うか執事になったりするのってイイよねエロいよね!話(正式タイトル)・<了>




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