冥衣ってエロいよね・1





「これが―、我々の…冥衣か。」

《サガの乱》と後世に伝えられるであろう聖域での反乱劇から幾日か過ぎた。

 地の底の冥界と呼ばれる場所では、信念を貫き通し命を落とした元聖闘士達が集まって居た。
前聖戦を生き延び13年前まで聖域を治めていた教皇シオンの下に黄金・白銀・青銅と。

 悲壮な雰囲気であったが全員一様に黒い冥衣を配給され、初めて身に着けるおニューの鎧にキャッキャウフフとお披露目会をしていた。

「何か…お前黒い方が似合うな、シュラ。」
「そっくりそのまま返してやるぞ蟹!」
「うん、THE・悪役!って感じで良いな2人共。」
「「煩ェぞダボハゼ聖闘士!」」

3人で取っ組み合いをして騒いでいる年中組の横を冥闘士の雑兵が通り過ぎ、シオンとサガの前にやって来た。

「ラダマンティス様がお呼びだ聖闘士共。
とりあえず上の位の者達だけで良いからついて来い。」

とりあえずと言われたのでシオンと黄金達だけで近場の冥府の役場へと赴く事となった。



「ラダマンティス…様付けした方が良いのでしょうか?それとも少し気取って公?」
「ラダマンティス公、長いな。マン公に略すべ。」
「おマッ!?」

 歩きながら駄弁っていると冥闘士に尻キックを入れられ、悶絶していると広い会議室の様な部屋に通された。

中には冥闘士の所謂雑兵ポジション達がひしめいて居た。

「?何が始まるのだ?」

シオンが尋ねると誰となく口々に答え始めた。

「生意気な聖闘士共め!」
「ハーデス様のお膝元でデカい面はさせんぞ!!」


「…つまり聖闘士の中でも上の位の俺達をボコッて自分達の優位性を保とうって話か、」
「フン!下衆の考える事は何処の世も同じよな!」
「何ィ!?」
「と、このサガが言ってました。」
「きょ、教皇ォォォォ!?」

「舐めやがって!やっちまえ!!」

シオンは『挑発したのはこのサガですよ』と擦り付けるが、いきりたつ雑兵達が駆け寄って来たと思ったら土中からイイ感じの触手が元黄金達の身体に巻き付き動きを封じられる。

「へっへっへっ、どうだい兄さん方?」
「うぅッ!これは憧れの触手→凌辱→輪姦パターン!? イイッ!凄くイイッ!!」

早くも興奮しているカミュは自ら腰を振り更に淫らに身悶える。

「そういう訳だから。アイツ一人を代表でやれ!」
「イヤ、そういう訳にも…、」
「じゃあホラ、さっき生意気な口聞いたサガもつけるから!」
「ちょ…!?教皇!?」
「ふざけるな!!こんな肉管なぞ聖剣で…!」

またしてもシオンとサガが言い合っている内にシュラが渾身の力で触手をまとめて切り落とす。
するとお約束で白濁の粘液が飛び散り、元黄金聖闘士達の黒い冥闘衣に降り注ぐ。

「あぁーッ!! ねちょねちょぉお汁がぁ、顔にも掛かって…ぶっかけ祭だよォ!!」
「貴様は少し黙ってろ!」

思わぬご褒美(ぶっかけ)に喜ぶカミュに、斬り付けた事により一番白濁の粘液を被ってしまったシュラがブチ切れ怒鳴り付ける。

だがその怒声すらドMなカミュにとっては下腹に響く快楽の糧となる。




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