百合合戦の2





「カミュ!どうしちまったんだよ!?」
「氷河はどうした!? 聖域に居るのではなかったのか?」

愛弟子の名前に反応するカミュに今だ!と星矢が飛び掛かる。

しかし

「退け!! 体操着はLLサイズしか無いのだ!」

初めて口に出したカミュの言葉は相変わらず訳が判らなかった。
判らないがシュラを動かすには十分だった。

「星矢!備品のロープで奴を縛れ!! 緊縛だ!」
「!? 何を…、」
「!スク水緊縛…だと!? 堪らん!!」

相好を崩し目を輝かせこちらを振り向くカミュにシュラは一気に間合いを詰めて力一杯ブン殴った。








 ものの1分で隊長以下五名と、外に居た隊員全員を犠牲にしたスク水の怪物は大人しくお縄となった。

「コイツ、一体何しに…」

とりあえずカミュが目を覚ましても喜ぶであろう亀甲縛りで緊縛し、外に転がして放置プレイにしておいた。

一行は外で倒れた隊員達を回収し、予定通りに施設訓練の準備を始める。
が、見張りの隊員がふと目を離したその時、カミュが目を覚まして再び襲いかかって来た。

不意を突かれたシュラは上着を破かれ何かを頭に被される。
薄い布地を切り刻もうと思った瞬間

「駄目だ!! 神聖なる体操着は着るか嗅ぐかだ!!」
「!? 何の話だ!?」
「良いからそれを着てくれシュラ!!」

カミュの妙な迫力に圧され、ピッツピツなTシャツ?を言われた通り着てみると胸元には『しゅら』と書かれた謎の物だった。

体操着だな。と、シュラ以外の日本人全員は予測が付いた。

「さあ!ズボンも脱いでこれを履いてくれないか?」

カミュは小豆色の下着?を手渡す。

普通に受け取ってしまったシュラに紫龍が叫ぶ。

「!! シュラ!それは駄目だ色々と!」
「イヤ、見てみたい気もするが…」

隊員達の間から不穏な声も聞こえたがシュラはブルマをしげしげと見た。

「何でこんな物履かねばならん!! 大体これではトランクスも玉もはみ出るぞ!?」
「ブルマは生装備と貴方程の方が知らないのか!?
と、云うかトランクスなど履くな!! ノンケのつもりか!
さぁ大人しくそれを履いてこの飛び縄で緊縛され聖域へ行くのだ!!」

失礼な叱責と共に再び襲いかかるカミュ。
しかし『聖域』の言葉にシュラは新教皇の影を感じ取り、絶対に負けられないと鬼神の如きの強さを発揮し、結果樹海の奥で倒れ縄化粧を施されたのはまたしてもカミュであった。

「…何故私は貴方に勝てないのか…!それにしてもこの縛り方は素晴らしい!!
しっかりとしてそれでいて相手に対して「愛」が溢れている…!?
もしやシュラ、私に惚れ、「少し黙れ貴様は!!」
「イイッ!悪からず思っている年上のサド顔同僚に緊縛された上、折檻されるなんて…!もっとだ!!
この淫穴を疼かせる雌豚をもっと罵って欲しいのだ!」












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