痴漢の2





 一方ミロにも危機が迫っていた。
胸がデカくて際どい露出の女と先程からほぼ抱き合っているのだ。
しかも相手も万更でも無さそうなのがまた良い、とミロは思う。

しかし、今は幾ら聖域を離れた遠い異国の地の観光客の身とは云え、先程の東京見物のシメに入った浅草のベリーダンスが楽しめる店で思わずなってしまった様に、うっかり股間がアンタレスになった状態(勃起)になっては聖闘士でも通報されてしまうのでは?とミロは我慢をする。(※聖闘士じゃなくても通報されます)

そんなミロの耳にカミュの喘ぎ声が聞こえて来る。

「もッ、もう駄目ぇ!! シュラ止めっ、て…!!
イグッ!イッてしまうぅ!! (小声)」

親友の一大事に何とか首を動かし見てみると、何とカミュがシュラに抱かれ喘いでいるではないか。

『こンのエロ山羊ィィィィ!! カミュ!今助けに「次ぃ止まりまーす。」

ミロがカミュを助けに行こうとした瞬間、アナウンスと共に電車が減速をするが、随分と雑な止まり方をして車内は雑然となる。

やがて車内放送が入る。
次の停車予定の駅の構内で事故が発生したので緊急停車を行った事を詫び、到着時刻がかなり遅れるとのアナウンスであった。
車内は更に混乱に陥った。

そしてシュラも混乱の極み中であった。
片手で尻を揉みしだかれ、もう片方の手で乳首・脇腹・太もも等敏感なポイントを余す所無く愛撫と思える様な行為を施されているのだ。
それだけでもパニックになっているのに、目の前のカミュがずっとアヘ顔で自身の状況説明をしてくるのである。

「あぁ…ッ、指が入って…挿入して来た…!!
凄いッ!ズポじゅぽ気持ち良いぃぃぃ〜(小声)!!」
「頼、むからッ大声出すなよ!! (小声) っ!あッ…、」
「?何だ?シュラの声もエロくなって…あぅッ!!(小声)」

 車内の騒めきに混ざって自分の下半身からくちくちぬちょねちょと粘膜を弄る音が聞こえ、周りに聞こえるのではないかと更に羞恥心が煽られる。

一層派手な水音と、達したであろうカミュの呻き声に我に返ったシュラは、痴漢に抵抗すべく小宇宙を尻穴に集中し、内部を弄る指を締め付け痴漢を撃退しようと試みる。


「!! あ痛たたたたッ!! ちょ!シュラ放せ!」
「……アイオロス、何故ここに居る…。」

シュラを良い様に弄って居たのはズラを被ったアイオロスであった。

「アレ?本当だ…アイオロス?」

3人がお互いを確認していると漸く電車は動き出し、やがて最寄り駅に到着した。

シュラはカミュ達に何も云わず、アイオロスの指を尻に挟めたまま車内から引き擦り降ろすと、一目散に男子トイレへと向かい、尋問&説教タイムの前に個室で本番行為を始めるのであった。








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