夢精の2





「か…、カミュ…。何やってんだお前…。」

嫌な予感しかしないが、一応義理で尋ねてみると全裸で赤い髪とお揃いの首輪を付けただけのカミュが四つん這いで犬小屋から出てきて、アイオリアに驚くとすぐに羞恥の表情をうかべながら聞きたくもないのに現在の状況を語り始めた。

「昨夜、下界からの帰りに聖域手前の森で野犬に囲まれてな、実際犬っコロ等屁でも無かったのだがグラグラが助けてくれて…。
目と目が合ったその瞬間、私は雷に打たれる様な衝撃を覚えた。

気が付くと夜が明けるまでには彼に12回も昇天させられてしまって居た…。
私は最早彼の性奴隷!!
こうして妻としての新たなる生活を…おい?どうした?」

途中からモリモリと力が抜けてしまい崩れ落ち思わず四つ這いになったアイオリアに、カミュは心配して声を掛ける。

「…これは俺の犬だ!! 勝手に性奴隷になるな!」

四つ這いになりながらも飼い主として、人として、至極まともな発言をするアイオリアに対し、グラグラの逞しさと荒々しい交尾・その最中に垣間見れる優しさに、人の身でありながら雌犬と化したカミュはいつもの通り斜め上に受け取ってしまう。

「!! 何だと!? グラグラは私のご主人様なのだ!
リアがグラグラの飼い主でも私達の仲は…ッ!? まさかリア、お前もグラグラの性奴隷に!?」
「なるか!! とにかく人の家の前で犬と盛るな!
小屋から出て行け!!」
「イヤだ!! ライバルならば正々堂々とグラグラをかけて…!」

上手い事変態をあしらえない男と、己の信念に忠実な男(性への知識に貪欲な快楽を追究し続ける男色家)とでは何処迄も平行線な対立が続くかと思われたがオチは意外な所からやって来た。

ムウに悩み事をテレパシられた上、勝手に『幼女大好き』と決め付けられた邪武は聞いた事も無い技を掛けられ(要はスターライトエクスティンクションだった)獣姦と性奴隷について、何故か2人共に四つ這いの状態で言い争いを続けるアイオリアとカミュの上に現れたのだ。

「は!? …あぁぁぁぁぁぁ!?」
「な!? ひゃうぅぅぅぅぅん

車田落ちをした邪武の落下ポイントは…カミュの無駄に上を向かせて居た尻穴であった。(グラグラへの交尾アピール)

折しも聖衣着用だった為、一角獣のヘッドパーツは見事カミュの尻穴を貫いた。

「はぅッ…!おぉぉぉぉッッッ!!」

カミュは昨夜の外出先でのハッテン場での乱交パーティーや、グラグラとの目くるめく甘い一夜が走馬灯の様に巡っていた。

『こ、この太さ!固さ!! 長さ!!! 全てが理想的な逸物…!
強いて言うなら反りと先っちょの引っかカリが欲しいのだ…!』

尻穴にズッポシと根元までユニコーンの角を銜え込みながらカミュは快楽に全身を震わせ妖しく身悶える。
その微振動に寄って逆さになった邪武の目の前に更にカミュの尻が迫って来た。

如何に聖闘士であっても重力に逆らう事は出来ない。
しかし、このまま地面に降りる場合カミュの尻に邪武の鼻っ面が最も接近する怖れがあり、それだけは勘弁したくて邪武は思わず全身の筋肉に力を入れ硬直する。






[ 81/100 ]

[*prev] [next#]
[mokuji]





「#幼馴染」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -