タマの3





「真央点押すな!! カミュも感じるなーッ!!」

 リビングでお茶を飲みながらシュラは皆が一丸となって師弟セックルに突っ込みを入れ捲っているのを眺めていた。

眺めながらも、氷河の彼女の話は聞いた事が無いのでどんな子かは知らないが普通の女子高生だった場合そんなにすぐ性交渉するものなのか?最近の子供は随分マセてんだな…。
とか、自分の少年時代を棚に上げて色々考えていた。

「本当、最近の子供は学生服で清純なお付き合いなんてしないのかね?BOY図BE…みたいな。」
「だから何で湧いて出るんですか…。」

気が付けばアイオロスが茶を啜りながらシュラが思っていた事と同じ発言をテーブルの向こうでしていた。

「それにしてもリアまで一緒になって…!」
「…恥ずかしいけど興味はあったみたいですね。」

真っ赤になりながらも正座で師弟セックルをガン見するアイオリアを微笑ましく2人は眺める。

 そうこうしている内に氷河は挿入の段階に至ったらしくカミュが恥じらいながら股を開いていた。

「ちょっと待て!! 初体験で『きぬた』は無いだろ!!」
「ず…随分奇抜な体位があるんだな…!!」
「ホテルでアレやったら腕立て伏せのやり過ぎで床が抜けて地下三階まで崩落した事あったよなシュラ!!」
「ちょ…!そんな事今言わなくとも…!」

恥じらう射手山羊バカップルをすんごい顔したアイオリアが見ていると玄関から叫び声が上がった。
皆が思わず振り返えると星矢と瞬が立ち尽くして居た。

「な、何やってんだアンタ等!?」
「氷河も!幾ら顔だけで選んで告白して来た馬鹿女に5分でフラれたからってそんな改造人間っぽい人と…!!」

『………。』

瞬の説明に全員の目が氷河に向く。

痛い視線に氷河の動きが止まるが、やはり空気の読めないカミュは一人絶頂に至るのであった。

「あっあっあぁーーッ!! 氷河ーーッッ!!!! って、何!? フラれただと!?」

 とりあえず後処理したカミュが車田泣きしながら正座する氷河の正面に座り事の真相を話させる。

「…実は報告後、すぐにフラれてしまい師に続きが言えず…!」
「そうだったのか…!だが水臭いではないか氷河!!
…それならばそれで筆下ろしは母の様に振る舞ったと云うのに…
「か、カミュゥゥゥゥ!!!!」

感極まって潮ではなく涙を撒き散らしながら抱き合う師弟を見ながらその場に居た全員『何だコレ…』と脱力し、その場に倒れ込むのであった。





 その翌日、アイオリアのライトニングプラズマで再び男に戻ったカミュであったが、アイオロスがアイオリアにこっそりとシュラをにょた化させようと持ち掛け、即断ったアイオリアにプラズマられ、一発で巨乳美人に変わる騒動が起きたがそれはまた別の話。



タマからダイオキシンの巻・<了>





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