道場の3





 折角の妙案を一蹴されるが、カミュはこの程度では諦め無い。

「ならば私達がセックルするからそれを見て居て欲しいのだ!!
途中参加お待ちしています!」
「人の玄関先で脱ぐな!帰、れ!!!?」
「リストリクション!!」

ええい、面倒!と、ミロはシュラに必殺技を掛け勝手に他人様の寝室へと向かう。
未だ暖かいベッドにカミュを押し倒すと性急に服を脱がしお互いの雄を高めてゆく。
開け放したドアからは玄関のドアを開けたまま金縛りにあっているシュラの背が見える。

「あぁ…!これではシュラにも廊下にも聞こえてしまう…!」
「聞かせてやれよ!お前は俺のモノだってな…!」

ぬちぬちと粘膜を摺る音とわざと音高く施されるキスに、早くもカミュが艶やかな声をあげる。
シュラのいい加減にしろ!! と、叫ぶ声をBGMにミロはカミュの竿を緩急付けて嬲り、先走りの涙をたっぷりと流させ喘がせる。
そして穴も解れていざ合体!! と云う段階で玄関先から驚きの声が上がった。

「何してンだシュラ!?」
「だ、大丈夫か!? 中に一体何が…!?」

帰宅した星矢と紫龍の声が聞こえたと思うと2人は部屋に侵入して来て寝室の情事に絶句する。
更にシュラが悲鳴を上げたのが聞こえ、流石にミロが振り向くと2人の青銅が真っ赤になって部屋への侵入を阻もうとした努力も虚しく、沙織ががっつりと見て居た。

「あ…女神…」

少女に見せるには夢の無いアクロバティックな体位で合体していたミロは、且て経験した事が無い程急速に萎むのを感じながら滝の様に冷や汗を流す。
だが空気を読まないカミュは一人絶頂に達するのであった。

「中で…中でミロが萎んでるぅぅぅぅ!! それなのに、イッちゃうなんてッ…!悔しいッ!! だがそれもイ、あ、アテナ?お久し振りです。(キリッ)」
「どうも。お二方もお元気そうですね。」

動けない4人の男達を置いて沙織とカミュは挨拶を交わし始める。

「でもそういう事はドアを閉めてからにして下さいね?」
「分かりました…!このカミュ、次から室内でセックルする際にはド「少し黙れ貴様ァ!!!!」

女神の危機に、渾身の力で技を解きシュラが合体したままの2人に低空ドロップをかまし窓を突き破って外に放り出す。

「あらあら、シュラ、その窓は自費で修理ですよ?」

飽く迄冷静な沙織に星矢達は『俺達もどんな事にも動じないクールさを身に付けねば!』と心に固く誓うのであった。






一方、ボコられた2人はシュラに呼び付けられたデスマスクによって積尸気へと送られていた。

「くそッ!! シュラめ!帰ったら覚えていろよ!!」
「しかし、まさかの女神登場だったな…。
不謹慎極りない事だが夢にまで見た
『ダメェ!女神様が見てるゥ!!』シチュを味わえるとは…!
聖闘士冥利に尽きるのだ…!!」
「お前本当に女神の聖闘士なのか!?」

カミュのあんまりな発言に叫ぶミロの声が積尸気に響き渡るのであった。





聖闘士セックル道場・<了>






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