妖精とメイド話の2





「…何か凄い…、バットトリップでも見れない様な光景だな…。」
「何だ!? 何がどうなったらそうなるんだ!?」

白いチュチュの大男(188cm×87kg)は滝涙を流し自らの罪を洗い浚い曝し始め、その場に居る元聖闘士達に謝罪をする。
しかし、自害に寄って冥界に堕ちた経緯までは分かってもその姿については遂に解らないままであった。
ついでに元聖闘士達はサガの罪や謝罪よりもその姿が気になって仕方がなかった。

「もしかしてこの世界は自分の好きな姿を思い浮かべればそうなるとか!?」
「そんな馬鹿な…!
では私はチュチュを着たいとでも思ったのか?」
「あり得るだろ。13年間も教皇コスを続けた奴なら。」

驚愕するサガに、騙され虐げられ続けたシュラは恨みを込めてここぞとばかりに冷たい視線と言葉を投げる。

「しかし幾らコスプレが好きでもチュチュは着ないだろう!?
やはり冥界の者達の何らかの嫌がらせ…?」
「サガ…、コスプレ好きだったのか…。
最後まで気付いてやれず済まない!!
言ってくれれば幾らでも何でもしたのに!蟹とシュラも!!」
「俺まで巻き込むな!! 蟹はともかく!」
「俺っPもそんなtoothフェアリーみたいな姿は勘弁だ「!! それだ!」

アフロディーテがコスプレに意欲を見せ、シュラが断固拒否ってデスマスクが更にサガを馬鹿にしていると、突然それまで悩んでいたサガが叫び何事かと周囲は驚く。

「私は死の間際に知覚過敏気味だった前歯が気になって…」
「?だから何でトゥースフェアリーがチュチュなんだ?」
「エディ♂マーフィーがチュチュ着て妖精役をやっていたのを思い出した…。」

色々と腑に落ちないものがあるがとにかく死の間際に思った事が冥界での姿に反映されるらしい、と元聖闘士達は結論に達したのであった。

その時、冥界の雑兵達が『お偉いさんが来て大事な話があるから』と、部屋にやって来た。



 冥界三巨頭と共にやって来たのは13年前にサガに暗殺された筈のシオン教皇であった。

しかしその姿は二百数十年生きた老人ではなく、若々しい18歳程のメイド姿(虎耳+首輪+しっぽ)で、それを見た元聖闘士達は一体何を思い出したのやら、と一様に思ったと云う。
(※多分若かりし頃の童虎タンのメイド服プレイ)






歯の妖精とメイド話・<了>





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