↑の説明の2
「…どうも、」
「昼間っからビールか。良いな。見舞いの帰りか?」
笑顔で同じテーブルに着くアイオロスを眩しそうに見ながら、シュラは立ったまま無言で頷く。
「俺も飲みたくなった。付き合ってくれよ、シュラ」
「何ナンパされてンだよ、お前」
さも、《気まずいです》オーラを全開にして立ち尽くして居たシュラに、助け舟を出したのは憮然とした表情のデスマスクであった。
「ナンパって、お前じゃあるまいし、」
受け取ったビールを煽りながらアイオロスは笑う。
「生憎本日は失敗しましてね。
シュラ、てめェカノン達にバラしやがって!奢れよこの野郎!」
無表情でヘッドロックをかけられるシュラを引き摺りながらデスマスクはバルを出る。
その2人に手を振るアイオロスはやっぱり笑顔のままだった。
「…悪い。」
「何の事だよ、」
ヘッドロックを外そうとして宙を彷徨うシュラの左腕を見ないふりしながらデスマスクは更に知らんぷりを決める事にした。
アフロディーテからまたメールが来たが、タイトルが
『前略・尿道プレイに目覚めました。』
で、サガは尿道カテーテルを装着されて居るがその影響なのだろうか、と2人は議論しながら店に向かった。
今夜はビールは飲めないな、と思いながら。
サガの状況説明(と、年中組)・(了)
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