歯の妖精とメイド話





 「納得いかん!末代まで祟ってやるからな覚えていろアンドロメダ!!」
「ハイハイ、悔しいでちゅね〜ディテたん…」
「蟹!お前とてあの青二才にまさかのホーム完封負けに恨み言は無いのか!?」
「イヤそれ言ったらシュラもだろ。
何が『アイオロスの無念も込めて』だっ「煩い!! アイオロスは関係無いだろうが!しかも俺は紫龍には恨みなぞこれっぽっちも無い!!」
(恨みは無いがあのアイオロスの無念云々発言には矢張りわだかまりがあった模様)

ここは冥界。
聖域にてのちに『サガの乱』と呼ばれる反乱劇で命を(以下略)

黄金聖闘士ではデスマスクが一番乗りで堕ちて以来、数時間置きにシュラ・カミュ・アフロディーテが、あの世と呼ばれるこの地にやって来ていた。

そして冥界の雑兵に連れられ一ヶ所に集められ、何となく円陣を組んで反省会的に経過を報告しあっているのであった。

「しかし…、シュラよ。どうにかならないのかその美脚生足…。」

冥界に堕ちた者達は所謂死に装束な服装などでは無く、デスマスクはトップレスで、シュラは死因が生身で大気圏突入だった為か全裸で、アフロディーテは普通に聖衣の下のアンダー上下だった。

「イヤ、俺より問題なのはカミュだろ。何で死ぬ間際の姿じゃないんだ?」

 シュラは全裸ってのは流石にどうかと思う、って事で先に集合していた白銀達から衣服のカツアゲを行い、結果、ヘラクレス座のアルゲティからアンダーの上をゲットしギリギリミニスカートな姿で胡坐をかいて語っていて、白銀達の視線を独り占めしていた。
因みにミスティがアンダーを貸す事に意欲を見せていたのだが色が色だったので(※パッションピンク)シュラは丁重にお断りしていた。

「そういや何でセーラー服なんだお前…。」
「私も普段着や私服は色々アレなモノを揃えているが、流石に聖衣の下は皆と似た様な物だったのだが…、」

そう云うカミュはセーラー服姿であった。
しかし下は一般的なプリーツスカートではなく、日本伝統の体操服ブルマ(紺)+白いニーハイでこれまた白銀どころか見張り役の雑兵達も顔を赤く染めチラチラと見ている。

「恐らく、死ぬ間際に愛弟子Aの氷河のセーラー姿で二週間程ハッスルした事を思い出したせいだと思うのだが…。」
「じゃあ、シュラは賭け麻雀の罰ゲームで全裸になって聖域麓の自販機までビールを買いに走った事でも思い出してそんな姿に?」
「誰が思い出すかそんな事!!」
「じゃあアレだ!全裸で教皇サマの椅子になってべんじ「動くなよ蟹!! 手足胴体捌いてくれる!!!!」

ミニスカを翻し暴れるシュラと逃げる魚介類をカミュが眺めていると、遂に反乱劇の元凶・サガが雑兵に案内され元聖闘士達の集められる部屋にやって来た。

チュチュを着て泣きながら。









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