股裂き48の2
白銀達はミロの出方を伺っていた。
そもそも白銀達は黄金聖闘士様に口を出す事など畏れ多くて、身分制が形骸化した今でも出来ない者が多いのだ。
ましてや新教皇の勅命をすっぽかすなど出来る筈が無かった。
それでもやっぱりスカート履いてAVのお手伝いは嫌だなぁ…、と目で訴えている。
そんな白銀達の祈る様な視線を背後に感じるが、ミロもここですっぽかしたら自分に被害が出るのは顕らかな訳で、我が身可愛いさにシュラの腕を取る。
「…変な任務なら尚の事。すまん!!」
テレポートで逃げようとするミロにそうはさせるか!と、紫龍や他の少年達もシュラの腕にしがみ付く。
『ムウ!早く移動させろ!!』
『無理ですってこんな大人数。
説得が無理なら何か勝負して納得させてはどうですか?』
「よし!! 星矢!シュラを賭けて俺と勝負だ!!」
「何だと!? 面白い!やってやるぜ!?」
「…で、何で勝負するんだ?グラウンドは後から使うから破壊するなよ2人共。」
しっかり者な紫龍に釘を刺され、勝負=肉体言語だったミロは悩む。
「じゃあブズカシで勝負しよう!」
「…何でアンタが居るんだ…」
突如沸いて出て来たアイオロスよりも、提案した物が気になる星矢が挨拶もそこそこにアイオロスに聞く。
「ブズカシって何だ?アイオロス。」
「アフガニスタン発祥のスポーツで、馬に乗って生きた山羊を奪いあうスポーツで…「待て!! 山羊って俺か!?」
「馬なんかここら辺になんか居ないって!」
「イヤ居る!俺と星矢だ!!」
「…人馬と天馬…か?」
こうしてマイナーなスポーツは曲解され、人馬VS天馬に跨ったミロと紫龍の騎馬戦的な戦いが始まった。
勿論山羊役はシュラで。
「何で腕を縛る必要が…!」
「だってシュラは抵抗して私達を斬ろうとするだろ?それよりも亀甲縛り、似合っているぞ…!」
ヨダレを垂らしながらねっとりと視姦するアイオロスは既に臨戦態勢だ(股間が)
「健全な高校生達の前で勃つなよ!! 紫龍、早く山羊捕まえて終わらせようぜ!」
「あ、あぁ…!」
(いかん…。縛られたシュラがどんな事をされるのかを想像してしまった…!すまないシュラ…。)
顔を真っ赤にしながら紫龍が応える。
対してミロは見るからにヤル気が無かった。
任務と云うだけでミロにはメリットが何も無いのだ。
そのヤル気の無さにアイオロスも気付き、ご褒美をチラつかせる事にした。
「お小遣い&リゾート地での視察任務…」
「!? 何だ!?」
「3日後のアレ、アルとお前を替えてやるから!行って来いよ南米!! 楽しんで来いよラテン女を!!」
「ぃよっっっしゃあぁぁぁぁぁ!!!!」
斯くして勝負は始まった。
光速は禁止されていても十分逃げ足の早いシュラがスタートと同時に星矢達に向かって逃げる。
聖域に行きたく無いので自ら捕まえて貰う作戦だった。
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