サガの状況説明(と、年中組)





「…それで?何のつもりなんだ君たち」
「やっぱ意識戻って腹減ってたらアレだろ?だから豚バラ200cとトマト煮缶。」
「だったらせめてすぐ食べれる物にしろ!次!」
「…入院中の暇潰しと云えば読書だろ、」
「鬼平犯科帳9巻とこち亀12巻と74巻とエピソードGの3巻って絶対重複した巻だよな!?
しかも最後のは当て付けか?!」

 聖域で二度目の黄金聖闘士達の蘇りイベントの数日後、年中3人組は意識を未だ戻さぬサガのお見舞にやって来たのだが、早速アフロディーテに見舞いの品をダメ出しをされる他2人が居た。

 因みにアフロディーテの見舞品はバラと彼自身(入念に入浴&いつでも挿入可能にする為尻穴微拡張済)であったがそれは黙殺された。

 サガの病室は出来たばかりの聖域総合病院の最上階。
見晴らしも部屋の内装も素晴らしいが常駐する看護師達も美人揃いであった。
折しも連日続く猛暑であった為、見舞いを口実に涼しく環境も素晴らしい、実に快適な病室に3人組は入り浸る。

「良い天気だな〜」
「…何か、昔を思い出す。白サガがブッ倒れた時3人で教皇宮で、」
「…おい、花瓶を灰皿代わりにするな、」
「あ〜、アレだろ!1週間交代で教皇様と女体食べ放題!」
「そういえばアレでシュラは脱☆童貞したんじゃなかった?」
「……。」
「…帰りにナースステーションでナンパしてくべ…」






 結局、猛然とナース達にアピール中のデスマスクと、病室の花瓶のバラをダシに入院中の美人妻を共用流し台でナンパするアフロディーテを置いて、病院通り前のバルでシュラは一人で一服する事となった。

「アレ?何やってんの?」

冥王十二宮編での一件以来、マブになったらしいカノンとミロがサガの見舞い途中なのか連れ立ってシュラの元に寄って来た。

「…今はサガの病室には行かない方が良いかもな。」
「?なして??」

断りも無しに同じテーブルに着くミロ達にナッツを噛りながらシュラは携帯画面を見せる。

メールはデスマスクからのでタイトルは『入室禁止!』

「ナンパ成功してサガの病室で致している最中みたいだな。」
「あンのクソ蟹ィ!!」
「オイ!早く行って驚かせて早漏呼ばわりしてやろうぜ!」

意識不明の男の部屋で性行為を行うのはいつもより興奮する物なのか?と、シュラがぼんやり考える間に2人は小宇宙を断ちながら病院内へ消えて行った。

 暫くしてアフロディーテからも『先に飲んでいてクリトリス』とのメールが届いて、いつもの店に移動しようと腰を上げたシュラに再び声が掛かる。

「どうした?一人か?」

今度は眩しそうに目を細めたアイオロスだった。





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