体操着ミロの2





 それから少し過ぎた頃、教皇宮ではカノンとデスマスクが登庁し、タイムカードを入れながら雑談をしていた。

「そこで俺はスク水をチョイスしたんだわ。」
「お前、痴漢プレイでスク水っておかしくないか?」
「イヤそれがディテの奴が体操着選んだから学校繋がりで良いかな〜ってよ、」

魚介が日本で唯一観光したのが満員電車痴漢イメクラ店だったのだが、実はその3日前にシュラとカミュがリアルに痴漢プレイされていたとは蟹は知る由も無かった。

カノンも知らなかったのだが、そこへやって来た新教皇様は一部始終知っていた。
つか、その件の痴漢実行犯だった。

「おはよう!デス、カノン!!」
「お、朝からアンタに会うなんて珍しくね?」
「サガなら未だ風呂入ってるぞ?」
「え!? そうだったの!? 一緒に入って来れば良かったな〜!!」

無邪気を装うには無理のある体格で14歳(自称)は笑いながら挨拶を交わす。

デスマスクとカノンが笑顔の教皇も交えて先程の痴漢プレイ話を続けていると、
そこへ飛び縄を身体に巻き付け、乱れた三つ編みが何とも艶めかしい体操着姿のカミュがフラフラとやって来た。

「そうそうこんな感じの20過ぎた女が○学生の体操着姿で…ってカミュ!?」
「どうした!? って云うか全体的にどうしたお前!?」
「…、ミロが…ッ!!(あれだけお願いしたのに何もしてくれなかった!
おまけに誰も通らなくて尻穴が乾いてしまうなんてッ…!!)屈辱なのだ!」

と、泣き崩れるカミュの言葉は色々と足りなかった。

だがスク水と体操着の痴漢プレイ話で盛り上がっていた2人
(イメクラ店なので合法)と、その話を聞きながら先日シュラと珍しく盛り上がった痴漢プレイ
(こちらは犯罪行為実践)の事を思い出して勃起する教皇は、カミュの言葉を鵜呑みにし憤る。

「ミロの野郎!親友をこんな目に遭わせたのか!!」
「アイツおっぱいしか興味無いとか言ってやる事ァやってんじゃねーか!」
「体操着+縄跳びで縛るなんて…ミロも分かっているなぁ!!
今度、シュラにもチャレンジして貰おうっと

三者三様な反応を見せていると今度は着替えて朝ごはんを堪能したミロが出勤して来た。

「カミュ…!! 未だ着替えてなかったのか!?
つか、そのまま来るなよ!」
「お前、男には興味無いとか言って朝っぱらから親友をこんな酷い目に遭わせたんだって!?」

むしろ俺が酷い目に遭ってんだけど!! と、ミロが訴えていると新教皇が仲裁に入って来た。

「カミュ、お前はミロにもこの姿を強要して聖域内で黄金聖闘士の権威を汚す行為までしたと云う事だが本当か?」
「汚されてなどいないのだ!汚されたかったのだが生憎誰も汚してくれなかったのだ…。」

何となくいつもの事かと、その場に居た全員が理解する。










[ 54/100 ]

[*prev] [next#]
[mokuji]





「#ファンタジー」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -