散文説明の3





 パンツを握り締めながら寝たせいか夢にシュラが出て来た。

それは黄金聖闘士に選ばれる前の候補生の時代の様で自分達は驚く程幼かった。
華も綻ぶ美少女の様なアフロディーテと絵に描いた様な悪ガキの自分と無愛想で無表情なシュラが教官役のアイオロスを追い掛け走っている。

アイオロスを見失い探していると岩場の陰でシュラがアイオロスに口淫を施しているのが見えた。

『あぁ、あの時はショックだったな。だが、今思えばあんな事をやってたシュラに対してなのか、あんな事をさせていたアイオロスに対して驚いたのか…』

デスマスクが、シュラのその拙いながらも情熱的な動きをする幼い舌に不覚ながら欲情を覚えると夢は次のシーンに移ってしまった。

鍛練所の薄暗い公衆浴場。
この夢は見たくない。とデスマスクは思った。

アフロディーテが年上の子供達に乱暴されているのだ。
デスマスクは殴られ抑え付けられその一部始終を見る事しか出来なかった。

この時シュラは…そうだ、矢張りアイオロスの元ではなかっただろうか。
この夜もアイオロスのモノをくわえていたのだろうか。

何事も無かったかの様に振る舞えと、ボロボロになったアフロディーテに笑って言われたあの悔しさは今でも覚えている。

そして自分。
黒サガに重宝され尻まで良い様に使われていた頃まで夢に出て来て、これは本当に見たくない夢だと、思わず目を覚ます。








 と、目の前には汚物を見る目でムウとシュラが立っていた。

「……お前…。」
「ブリーフ握り締めて朝勃ちって!しかも本人目の前で!!」

珍しく大爆笑するムウを見たのを最後にデスマスクはシュラにジャーマンスープレックスを食らって床にめり込んだ。



 昼に飯をたかりに来たミロに救出されるまで、デスマスクは今度こそ嫌な夢を見ないで眠りにつく事ができたのであった。(※失神していた)






どうにもまとまらない説明話・<了>





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