衆道一直線の3





 混乱しつつも小宇宙で二人は会話していた。

『帰りたいですシオン様…。』
『儂もじゃ、が、奴の技が解けねばどうにも…どうせ二人のプレイに驚いたり説明する役の為に連れて来られたのであろう。』

そんなまさかと脱力したが、本当に突っ込み役(二重の意味で)をする羽目になり更に脱力していた。

それでもシュラが悶えるカミュの足を押さえていると、シオンがカミュに己の肉竿を啣えさせながら超笑顔で熱湯溶きローションをちびちびとカミュの身体中に垂らしたり、クスコで拡げた尻穴に流し込んだりしている。

シオンは本当に操られてるのかとシュラが疑問に思って見ていると、ミーノスが巨大な張り型を持ってやって来た。

「あぁッ!? そんな大きいの入れられたら壊れてしまうッッ!!」
「フフフ、これ位朝飯前な方が何を言っているのやら!」
「あぁ〜ッ!! シュラッ!シオン様ッ!みっ見ないでぇッ!!
こんなおっきいのが…ッ!!」
「フン!旨そうに啣え込んでいるぞ貴様の穴は!?
だらしの無い穴だな!のう、シュラよ!?」
「え!? あ、はい?」

ぶしゅぶじゅとローションを撒き散らしながら出入りする巨大張り型のせいで、カミュの穴はぽっかりと開いてしまい粘膜が少し捲れて見え、行為の激しさを物語っていた。

 吐く息も荒くカミュが果てるのを見ていると、何やら隣の部屋が騒がしい事にミーノスが気付く。

「何でしょうね?ちょっとシオンたん、見て来て下さい。」

はいはい、とシオンが廊下に出ると、隣部屋から亀甲縛りの縄目が美しい蟹が転がり出て来た。

「何じゃお主。」
「シオン様!? ちょ、マジに助けて下さいよ!殺されちまう!!」

股間に回転するドリルペニバンを着けたアフロディーテも部屋から出て来たのでシオンは経緯を訊ねる。

「これは過去にサガにやられたプレイを蟹に実践してみせた迄の事です!」
「衆道地獄堕ち決定だろアイツ!! お前も気付けよ!俺より酷ェぞコレ!?」
「…煩いですよ君達。」

振り返るとミーノスが立っていた。
シオンは何時の間にか身体の自由が戻った事に気が付くと、デスマスクが情けない叫び声を上げたので、今度はそちらを見るとアフロディーテが蟹穴にドリルを突き立てていた。

『シオン様!』
【グロ光景】慣らしていない穴にドリルは正に拷問!【注意】に思わず素でドン引きしたシオンにシュラが小宇宙通信で逃げるなら今だと呼び掛けて来た。

アフロディーテもそのうちミーノスに制裁されるだろうから、と、さっさと見捨ててシュラと共にアヘ顔で果てたカミュを抱えて帰る事にした。

「蟹もホテルに入る前に気付けよ…」
「シオン様、それは蟹だから仕方ないですよ…。」

蟹味噌だから、と納得すると、帰ったらサガにドリルペニバンの件を詳しく聞いて、明日からはサガの事を『ペニバン』と呼んでいじめてやろうと思いながらシオンは家路に付くのであった。




衆道一直線・<了>




[ 46/100 ]

[*prev] [next#]
[mokuji]





「#幼馴染」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -