衆道一直線の2





「水瓶座さん、貴方のご所望な衆道地獄は今も昔もかなり人気がありましたが、
最近の人類の性への細分化のニーズに付いて行けず、面倒だから他の地獄に統一されてしまったのです。」
「…そうだったのか…!」

ガックリと膝を付き残念がるカミュにマン公は
『そんなに悔しがる事なのか!?』と驚く。

「か、カミュよ、先程からお前はそこへ行きたがっているかの様だが…、」
「様では無く行ってみたかった…!! 衆道は死しても衆道!!
我ら聖闘士の様ではないか!!
死んでも聖闘士は女神のせモゴ!「貴様はしかもドMだからな!! 聖闘士は関係無い話題だが!」

相変わらずシオンの作戦を忘れているカミュを黙らせ、こちらも変わらずフォローするシュラであった。

「おや、水瓶座さんはドMですか。
私と気が合いそうですね。山羊座さんはうちのマン公と合いそうですが。」
「衆道地獄の説明を聞いて目を輝かせていたからなドMなのだろう。
その他の地獄とやらにはウチのドMで性への知識に対して貪欲な男色家(カミュ)が喜びそうな責めはあるのか?」
「それは勿論!何なら私自ら案内致しますが…」


はっきり言って胡散臭い事この上無い話なのに、ドMスイッチが入ったカミュは2つ返事で付いて行ってしまった。

「…聖域侵攻までに帰って来れるのか?」
「ウチのミーノスはドSでな…。だが職務は忘れてはいない…筈。」

理解の範疇を越えるやり取りに疲れたサガはとりあえず帰ろうとするが、一緒に来ていた筈のシオンとシュラが居ない事に気が付いた。

二人を探してキョロキョロしていると、先程出て行ったミーノス達と一緒に歩いているのが見えたのでまさか二人も実は…!?
等と考えていたらマン公が説明してくれて『本当に面倒見のイイ奴だな』とサガは思った。

「ミーノスに操られているな…。」
「何!? 他人を操るのか奴は。」

と、驚いてサガはそのまま外に出て行った。

マン公は『助けに行ったか…本当に女神の聖闘士とは甘い(略)』
等と思って見ていたが、実はとりあえずして貰った説明に対して驚いてみせたから、義理は果たしたかなと思って帰っただけなサガであった。

AB型らしくサガも変に義理堅い性格であった。(でもすぐ切り捨てる)

 そして一方・ミーノスに連行された3人は、どう見ても普通の駅前のラブホテルに入店していた。

「ここは…!?」
「特殊プレイ対応ホテル『淫棒男巣』ですよ。」
「凄い…!特殊プレイとはまさか吊りも婦人科診察台も磔台も?!」
「えぇ勿論!回転木馬もスカルファック用マスクも、4gシリンダー浣腸も!!」

カミュとミーノスはアイテム名で盛り上がるが、残された二人はさっぱり分からない。(興味が無い&年寄故に)

そもそもミーノスの技にかかって体が勝手に動いて付いて来てしまったのだから、カミュがどんな珍プレイ好プレーをしようが二人は別にどうでも良かった。








[ 45/100 ]

[*prev] [next#]
[mokuji]





「#ファンタジー」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -