蟹汁とカミュ汁話





《1・蟹の体を身動き取れぬ様に四肢を縛り、特に大胸筋の上下を縛り、乳頭には重しを着ける。
2・クリエンマ等で乳首を吸引肥大化促進。
3・NFの素晴らしさを教え込む。》

「何コレ…。一体何の犯罪予告だ?」
「今朝起きたら枕元にあってな…どうやら黒い方が何やら計画している様だぞ。」

 気怠く出勤してみるとデスマスクの机に謎の予定表が置いてあったので、指で摘んで見ているとサガが教えてくれた。

「何?いじめ予告?
蟹の乳首なんて弄っても楽しくも何とも無いのに。」
「だよな…俺、乳首黒いし…。」
「ヤダ本当に黒い!妊娠してんの!?」
「そこだ!!」

Tシャツを捲り上げアフロディーテに遊び過ぎて黒くなった乳首(※今年は海水浴に行き過ぎました)
を見せていると突然サガが叫び、声に驚いて二人が振り返ると髪を黒くしながら近づいてきた。

「今迄散々蟹には中出しして種付けしてやったのでな、
そろそろ母乳が出ても良い頃かと…」
「無ェわ!男で出る訳無ェだろ!!」

真顔で蟹乳を揉みながら黒サガは続ける。

「…それが出たんだ!
山羊乳がな…!!」

アフロディーテもデスマスクも同期の未だフィニッシュまで至らない難攻不落っぷりを思い出して
「「それこそ無ェわ!」」
と二人同時に叫ぶ。

「信じる信じないも貴方次第!
だが私は見た!そして味わった!!
真の山羊乳をな!! だから蟹も出る!飲ませろ!!」







 シュラは扉の入り口からその狂騒を眺めていた。
数日前に散々黒サガに弄ばれ、痛む腰を擦りながら職務の為参じてみれば、
男の乳房から乳が出るだの飲ませろだので凡そ組織のトップらしからぬ会話でキャッキャウフフしている彼らを。

思わず帰ろうかな、と踵を返すとカミュが登庁して来るのが見えた。

流石に何も知らないカミュに黒サガを見られるのは色々と不味いと思い、3人組に来客の旨を呼びかけて、カミュの足止めをすべく挨拶をする。

「…久しぶり…だな…」
「!? え、あぁ…!?」
「?何かあったか?」
「いえ、その、珍しい方に挨拶をされたので…」

些か失礼な気もするがそういわれてみればそうなので、
顔を赤らめるカミュにシュラも頷き肯定の返事で返す。

 そろそろ部屋に通しても良いだろう、そう思い扉を開けてやる。

「全く、隣の宮だと云うのに貴方とは普段から会話も…」

カミュが親しげに話かけるのを聞きながら扉の向こうを見ると、デスマスクがトップレスで縛られ乳首をアフロディーテに吸引されている姿が目に入り、思わず再び扉を閉める。

「?? 何かあったのか?」
「イヤ!何でも無い!が!! アレだ!虫が!」
「?? 虫?か?まぁともかく、私は教皇にお目通り願いたく…」
「あぁ!そうだな!! 俺もだ奇遇な事に!
山羊座と水瓶座入室致します!!」

返事は無いが《いい加減にしろ!!》と小宇宙で叫び、入室宣言からたっぷり時間を使い扉を開く。

が。

「乳首もげッ…ひぎぃぃぃぃ!?
かっ蟹汁がぁッ!! 蟹汁が乳首から出ちまうぅぅぅ!!」

緊縛され身動きの取れないデスマスクに吸引ポンプや低周波マッサージ器等ありとあらゆる器具で刺激を施し、サガは乳首から溢れ出る蟹汁を直飲みする贅沢を味わっていた。







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