小宇宙と脱水素酵素話
既に緑色の胆汁しか出る物が無くても、一時間起きに吐き気で目が覚める身体にいい加減苛立ち、小宇宙を燃やしてアセトアルデヒド脱水素酵素の働きを最大にしてこの状況を抜け出してやろうか等とデスマスクは考えながらビニール袋に手を伸ばした。
しかし小宇宙を燃やすには少々吐き過ぎて疲弊しきっているし、何より面倒で実践する事が出来ない。
そのうち身体が疲れて眠るだろう、そう思ってふと横目で見ると安らかな寝顔のアフロディーテが目に入った。
本当にこんな時でも美しいと思ったがよく見ると片手にはズブロッカを握りしめていて、思わずその酒の味を思い出してしまいデスマスクはまた胆汁を吐いた。
口を濯いでもう一眠り、と思ったが尿意を覚えてトイレへと向かうと、シュラが便座に顔を突っ込んで寝ていた。
とりあえず頭を引き上げてみると吐瀉物等は無くホッとしながら用を足す。
怠いながらも空元気のいつものテンションで、
「やべぇ俺、シュラに見られながら小便出してるぅ〜
イヤ〜ン見ないでェ〜!!」
とか言い垂れながら足下を伺うが、シュラは未だ青い顔で寝ている。
息をしているのか心配になったが指で唇を押すと薄く口を開いた。
吐瀉物が気道を塞いでいないかそのまま口内を間探ってみる。
「イダダダ!ちょ…!?」
思いっきり噛み付かれシュラの肩をバシバシ叩いていると指を吐き出された。
「お前血が「煩い…ちんこ触った手で人の口ん中触りやがって…」
「起きてたのかよ!何かリアクション取れよ!」
至極ダルそうにシュラが目を開けると自分の胸に跨り喚く蟹と、ズボンからポロリしている蟹棒が目に入って来て無言でデスマスクの顎を殴り、起き上がろうとした。が、
「〜ッ!! てめぇ…本気でアっタマ来た…」
言うが早いかデスマスクも応戦してきてシュラはまた床に寝転ぶ羽目に遭う。
普段なら鋼の四肢を誇るシュラが優勢の筈だったが酒精が抜けず、マウントポジションを取られては防戦一方になり、デスマスクに頭と腎臓を膝で押さえ付けられる形で取っ組み合いは終了した。
「さ〜て、シュラちゃんにはお仕置きが必要かな〜?」
反応を待たずにデスマスクはジーンズがずり落ちて半ケツになっているシュラの尻の間に手を這わし揉みしだき始める。
穴に指を入れようとして先程噛まれて出た血がこんな所で役立った、と思いながらその潤いで前後上下に動かす。
シュラは無言だが膝を退けようと無理な態勢で藻掻いている。
「もうアイオロスに怨まれる事は無いよな?」
藻掻くシュラの動きが止まるのを見ながらデスマスクは口と指を動かし続ける。
「死の真相を知っちまったけど「アイオロスはッ、関係無い、…だろ、」
関係大アリだろとデスマスクは思った。
思いながらもそれよりもここまでやっておいてナンだが、ろくに防御も出来ずただ殴られ自分の足下で藻掻くシュラに興奮したのか、半勃ちになった息子をどうしようかと迷っていた。
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