紫の話・3





 しかし、星矢はそれよりも剥き出しのアイオリアの巨大なちんこが怒髪天な勢いになっているのが気になって仕方が無かった。

「――だ、星矢!!」
「え!? あ? ゴメン、何だって!?」

慌てて聞き返すもカシオスは何故か自ら心臓を抉ったりして息も絶え絶えになってしまう。

しかし、カシオス決死の願いも叶わずアイオリアは正気に戻らない。

星矢は小宇宙がビッグバンを起こす程本気で抵抗をした。
『顔面パンツ男にやられてたまるか!!』
その想いが奇跡を起こしアイオリアを正気に戻したのであった。






 アイオリアが正気に戻ると目の前に巨大な死体が転がっていて仰天したり、自分の犯した罪にビックリしたりして、自分の姿に気が付かないまま先を急ぐ星矢達にとりあえず忠告をし、見送った後で床に散らばる布切れにアイオリアは目を止めた。

それは記憶にも新しいシュラのパンツであった。

 触れてみると未だ温かく脱ぎたての様だ、と思うとつい興奮してしまい、そっと臭いを嗅いだり口に含んだりしていると、ムウが何時の間か後ろで汚物を見る様にアイオリアを見ていた。

「…何をやっているんですか貴方は。」

「!? む、ムウ!?何でここに…!?」
「何でも何も…。
先ずはその汚いモノを閉まって下さいよ。」

ムウに呆れられながら逸物を収めているとシャカの小宇宙が爆発したりどこかに消えたりしていた。

 ムウと別れ、カシオスを下の広場に担いで行く。

だが言い知れぬ不安に駆られてカシオスを一旦広場に置き、(沙織の横に置いてしまい辰巳に怒られた)
階段を駆け上がっていると天秤座の聖衣の小宇宙や、ミロの叫び、人馬宮で懐かしい小宇宙を感じたりした。

 暫く、その残り香の様な兄の小宇宙に浸っていると磨羯宮から一筋の光が天に昇るのが見え、アイオリアは思わずパンツを握りしめ、間に合わなかった事に愕然とした。

間に合ったからと言って自分に何が出来たかと云うと、何も思いつかなかったが。

それでもいつも死を覚悟していた(望んでいた?)シュラの最後に、アイオリアは立ち会いたかったのだ。

「…シュラ…!!」



 膝を付き信じられない思いで天を仰ぎ見ていると、思わず涙が溢れ頬を濡らす。



 幾筋も流れた涙はロリキャラのTシャツに染みを幾つも作り、黄金聖衣にまで染み入って来た。

その冷たさに記憶を失っていた間の事を思い出す。

「!! シュラ…!」




 こんな別れになるなんて…!!

素股じゃなくて本番をやれば良かった…!

とアイオリアは涙を流し、シュラとの行為を思い出し、またも怒髪天になったちんこからも涙を流すのであった。









酷いオチだと自覚はあります・<了>






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