紫の人話・2





 聖衣を着たままで、とか神聖なる神殿で、等
思いつつもその思いが背徳心を擽るのか、いつもよりもシュラ自身も興奮しながらアイオリアを飲み干した。

が、
「こいつが一発で収まる訳無かったか…。」

上気した顔でシュラはアイオリアの上に跨る。
あくまで自分が興奮しているのを見ないフリをしながら。

 これから起るかもしれない青銅達との戦いに備え、本番行為は避けて竿を擦り合わせながら素股で二人は絶頂を迎えた。

 シュラが些か物足りなさを感じながら身支度をしていると、アイオリアは満足したのか、聖衣に飛び散る精液もそのままで磨羯宮を下りて行ってしまった。







 ミロは上の宮から下りて来るアイオリアの小宇宙を感じ、必死で助けを求めていた。

うんこは間に合ったのだがトイレットペーパーが切れていたのだ。
このままでは青銅達が万が一この天蠍宮まで来ても、トイレから出る事叶わずスルーされてしまう事になる。

『ちょ!アイオリア!ナイスタイミングだ!紙!
紙取って!! 上の棚に入ってっから!』
「……。」

しかしアイオリアは無反応で行ってしまう。

 必死の懇願を無視をされ、腹を立てたミロはトイレから見えたアイオリアの後頭部に手洗い用のタオルを投げつけようとして『コレで拭けば良いんでね!?』と思い付く。
だが人としての常識が残っていたのか葛藤し、トイレに暫く佇むのであった…。






 一足先に自宮に戻っていたシャカはアイオリアの変わり様に驚いていた。

と云うかアイオリアと判らなかった。

「「……。」」

お互い干渉しないままアイオリア?は処女宮を過ぎて行った。

(…魔皇拳は受けるとあの様な姿になるのか…)
シャカは技の恐ろしさを感じると共に、ほんの少しだけアイオリアを不憫に思った。






そして獅子宮。

「本当にどうしちまったんだよアイオリア!?
って云うかアイオリア?」

星矢がアイオリアのあまりの変わり様に驚くと共に、そもそもアイオリア?と確認する様に呼び掛けていた。

 顔面は紫のTバックパンツを被り変態仮面状態。
ロリキャラのアニメTシャツからはみ出た黄金聖衣も眩しく、局部はボロリと露出した上変な粘液がそこかしこに飛び散り、尻は漏らした?と思う程べったり濡れている男に。

 本気で怖いし自身の貞操も危ういんじゃないかと聖域で流行していた男色気風を思い出し思わず身震いをする。

見合っていると何処からかカシオスが飛び出して来て、がっつり組み合いながら今のアイオリアの説明をしてくれた。










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