聖戦後の状況説明・2
おさんぽミロ
サガ達が遅れて蘇ってから1週間弱程経つが一気に聖域が活気付いたのを感じる。
ミロはその空気を感じるべく、聖域一帯の見回りをしてから1日を始めるのが復活を遂げてからここ最近の日課となっていた。
まずは聖域の裾野まで降りて下界ギリギリの町を歩けば、市場ではおばちゃん連中に寄ってたかって構われ、花やら魚やらそして何故か澱粉を5キロ持たされ、遺跡や森を抜ける。
海辺ではカノンがパンツ一丁で海藻に絡まって泣いて居た。
何か可哀想な姿だったので声をかけて手持ちの澱粉をあげると澱粉が何か分からないのに大層喜び、代わりにカモメの卵(岩手県銘菓)を寄越してきた。
ラダマンティスからの出張土産らしい。
それを食べながら聖域の村に入るとアフロディーテが早朝慈善活動当番でラジオ体操の判子を押していた。
子供よりも女性の方が圧倒的に多く、雑兵や白銀等の聖闘士達まで参加していて彼の人気ぶりが良く解った。
遠目に手を振られ振り返すと猟犬座がアフロディーテの心の声を聞いてしまったらしく、顔を真っ赤にしながら前屈みで泣いている姿を見つつその場を立つ。
鍛練場ではアルデバランがU18な若者達にもみくちゃにされながら豪快に笑っていた。
乱取りらしいがどう見ても隙あらば襲おうとギラギラした目の輩が多く、アルデバランの巨大な乳首や母性を醸す巨尻を狙っている。
一応セーフセックスを呼び掛け12宮の入口へ進むと白羊宮の前で、ムウが無表情でBBQをしていた。
何故か牡羊座の聖衣にラムチョップを御供えしながら。
横でシープハーツを噛っていた貴鬼に聞くと
「シオン様が『偶には味付け込み式ジンギスカン以外で羊を食べたい。ラムチョップとか。』と言いながら夢枕に勃つんです…」
と、憔悴したムウが答えてくれた。
羊のモツ煮を手土産に渡され、替わりに市場で貰った魚をあげてミロは無人の金牛宮と双児宮を抜け、ついでに珍しく任務で居ない巨蟹宮も通り過ぎる。
獅子宮ではアイオリアは未だ寝ているのか静まりかえっていて、通り過ぎると処女宮ではシャカが読経をしていた。
アイオリアの写真の前で。
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