ペガサス竿の2





 オナニーの技を伝授に勤しむ師弟と、次々と女性物な下着やコスチューム等を見付けては騒ぐ魚介類を尻目に。
因みに紫のブラとスケスケパンティも矢張りアイオロスが装着していた物で、星矢はその姿のアイオロスが窓から侵入しようとしている瞬間を目撃してしまい、帰宅時間を三時間ずらした思い出がある物であった。

魚介類がパンツから採取したブラウンの毛を奪い合っているとカミュが先程発掘された紫のブラを装着していた。
大きめのブラの隙間から見える白い胸と淡いピンクの乳首の美しいコントラスト。
何となくムラっと来てしまった星矢にすかさず氷河が同士として接して来た。

「お前にも分かるか…!我が師の色気を!!
カミュよ!星矢が貴方のブラ姿にエレクトしました!!」
「!イヤ、俺はノーマルだし!!」
「妙な遠慮はするな星矢。
我が師に勃つと云う事は兄弟も同然!」
「俺、本当にお前の兄弟なんだけど!?」
「そうか既に兄弟で…!
まさかお前、更にレベルアップしてこの氷河と穴兄弟の座まで狙って…!?」
「狙わねーよ!! しかも誰の穴でだよ!?」
「そんなの勿論このカミュの…!いかん!
星矢は股間にペガサスを持つ男!長くて太いご立派なモノに目が無いカミュは星矢の虜に…!?」

いつまでも続くと思われていたボケとツッコミの応答はこの氷河の一言で終了してしまった。

「股間のペガサス幻想(ファンタジー)だと…!?」

カミュが紫のブラを装着し、隙間にシュラの使用済み靴下を丸めて詰めて悦に入っていると星矢のご立派様の話が耳に入って来たのだ。

弟子の評価を甘く見るつもりは無かったが本当にそんなにご立派なモノならば直接確かめねば!と知の聖闘士は知識欲(建前)と性欲(本音)に突き動かされ光速の早さで星矢の股間に食らい付く。

星矢が気が付いた時にはブラだけ装着したカミュが己の逸物をズボンから取出し恍惚の表情で口に含もうとしている所であった。

「!!?? ちょ!? ちょっと!! 何してンだアンタ!!」
「あぁ…!スッゴい…!! 色と血管のボコボコ具合は未だ未だだけど何て将来有望なおチンボ様…!!」
「止めてーッ!! 俺は男はイヤだー!!」

必死でカミュを退け様と藻掻く星矢にカミュをとられてなるものかと氷河も引き離すのに加勢し何だか三つ巴になる。

「カミュは!俺と!アイザックが!満足させます!!」

突然始まった巨根を巡る愛憎劇に魚介類は家捜しの手を止めギャラリーに回る。

「お?何だ何だ?助けて欲しいかぁ?星矢ちゃ〜ん
「デカイちんぽだな…。そういえば昔聖域の候補生でちんぽがデカイ候補生が居るって話題になってたよな。
もしかしてアレ、星矢の事だったのかな?」

『そんな事初耳なんですけど!!』と、星矢が思っているとカミュがその発言に食い付く。

「そんな話初耳なのだ!! もっと頻繁に聖域に戻っていれば良かった…!
しかし聖域に居たら居たで、シベリアでは氷のピラミッドとか作ってるし…!
大体このカミュならばそんなモノ作らないで男尻ピラミッドを作っている所だ!!」

何の話かさっぱり分からないがこの隙に!と星矢はカミュから間一髪で逃れる。




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