ちん☆ぽこの2





 それを見ながら次第に余裕を無くしてきたサガが叫ぶ。
ここが聖域の病室であり昏倒している怪我人が居る事等を忘れて。

「男の価値は抱いた女の質と数で決まると云う言葉を知らんのかこのヤリマンが!!」
「サガの罵倒ってすっごい下ッ腹に響く
「…あぁ、初めて聞いたがたまらんなコレは…

思わず前屈みになるアフロディーテにつられて自らの股間に手を這わすカミュを道端のゲロを見る目付きで見ながらムウが兄弟喧嘩を仲裁する。

「いい年したオッサンが何ですかみっともない。
ここは病院ですよ?他の患者さん達の迷惑を考えて下さい。」
「年の事はともかく二人共、続きは双児宮に帰ってからでも…、」
「なんなら病院らしく私達の前で健康診断的にそのご自慢なブツを見せてみなさいな。
納得ゆくまで審議してやりますよ。」
「そうそう、ブツを見るだけでなく長さや色ツヤ測ったり…ってムウ!?」

アイオリアは任務で不在・シャカは宮に引きこもり、他の黄金が全員揃ったこの時、意外なボケツッコミ迄披露するアルデバランとムウの提案に反対する者は居なかった。






『…何だ、騒がしい…な…』

 失神したシュラが部屋の眩しさと喧しさに意識を取り戻した。

少しの間とはいえ夢も見ずに久々に休息を取れ、体力が僅かながら戻っている事が分かる。

ゆっくり、眩しい部屋の灯りに慣らすべく少しづつ目を開けるとそこにはナースのコスプレをする双子兄弟が互いにスカートを自ら捲り上げ、自分のモノを見せながらギャラリー達に説明する姿があった。

「見ろこの理想的な曲線と反りを!!
更にこの色!ここ迄淫水焼けさせるのにどれだけの数をこなした事か…!」
「はッ!そんな貧相なモノで理想的とか云うな!何だその人参のシッポみたいな粗末なちんちんは!」
「カノン!ネコ役もやっているならば尻穴にも自信はあるのであろうな!?」

尻穴に自信!? 何をもって!? と、ノンケなアルデバランと自覚無きややネコ寄りなミロはカミュの発言に驚く。

「フッ勿論だ!先ずはサガよ見せてみろ!貴様の無様な尻穴をな!!」
「…言わせておけば好き勝手に吠えおって…!無様かどうかその目で確かめるが良い!!」



『………。』

薄目で黙って見ていると目の前で繰り広げられていた逸物品評会は尻穴講義に進化した様だ。
シュラはこれは夢だと思い再び眠る事にした。






「どうだ!このカミュの尻穴のいやらしさと言ったら!
ポッテリ肉厚でいて薄い色合い、そして上品な形!正に挿入れて射精される為だけの器官!これに勝る尻穴はそう無いぞ!?」

――眠れる訳が無かった。
『先程は目の開け方が悪かったとか、疲れ過ぎて幻覚が見えたとかかもしれん…。』

シュラは現実を直視しないまま目を開けてみた。

薄目で開かれた世界では今度は双子はナース姿ではなく完全に全裸となって居た。






[ 95/100 ]

[*prev] [next#]
[mokuji]





「#オリジナル」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -