増し増しの3
一方、仲間達に尻の心配をされていたシュラは昼休み後の駅構内の男子用トイレで皆が案じていた通りな目に遭って居た。
「ちょ、本当に…イヤだ!! ろッ…!?」
「ダメ、もう我慢出来ない!ゴメンね?」
謝りながらもシュラを個室に引き摺り込み、ネクタイを外すと器用に両腕を後ろ手に縛り、前戯と云うには荒々しく身体中をねぶり始める。
流され易いシュラは唇をキスで塞がれながら一度射精する頃には抵抗する意志も力も衰えていた。
「……!! ふぅッ…!!!!」
トイレを出入りする他人の気配を感じながら尻に己の精液を塗ったくられる背徳感や緊張感に肌を震わせ、穴を念入りに解されスタンバイOKになった山羊穴を確認すると、アイオロスは熱く脈打つ己の肉塊をズボンから取り出しシュラの尻に擦り付ける。
が、
「?! ちょ、ちょっと待…ッ!? 何だコレ!?」
いつもと違う感触に思わず正気に戻って自身の尻を前後するモノを視認したシュラが叫ぶ程、今日の人馬竿はレベルアップしていた。
イカスミフランスパン→ペプシ1.5gペットボトル位に。
「あは 久し振りにシュラと思いっきり合体出来るかと思うと…」
溜めに貯めた精液は夢精する事無く一週間以上蓄まり、玉はおろか、竿自体も血管も浮き出まくりで歪なペットボトルに見える変形を経ていた。
「こんな物挿入るか…ッッッ!? ぁ、あぁぁぁぁッ!!!!」
自分達が何処に居て、周りに誰も居ないか、今何時でこれからの予定はどうだったか等、全てを吹き飛ばす衝撃に世も身も無くシュラは雄叫びを上げた。
いつも以上の長大な人馬竿に快楽よりも痛みと恐怖が背筋を掛け上り、全身を痙攣させながら涙を流すシュラにアイオロスは労いもせず、ただ最奥を目指して力づくで侵入を果たそうとする。
やがてぶちりと音が聞こえると結合部からは止めどなく血が流れるが、それでもアイオロスは己を埋める行為に没頭し、いつしかシュラが白目を剥いて反応を示さなくなってもシュラの腰から手を離す事は無かった。
トイレ利用者から通報を受け鉄道警察が駆け着ける頃、アイオロスはようやっと射精する。
「ココですよ、男の叫び声とすんごい物音が…、」
「分かりました!ちょっと!どうかしましたか!? トイレで何やって…!?」
ドアノブに警察官が手を掛けた瞬間、ドアは弾け飛び、中から精液の濁流が流れ出てその場に居た数名に襲い掛かる。
「ぶぁッッッ!? 臭ーーッ!!!!」
「なッ!? イカ臭ッ!! うっぷ!」
駅構内男子トイレはたちまち白濁の液のタイタニックになり、改札口までパニックになる頃にはアイオロスとシュラの姿は消え、原因不明の珍事に一時一部路線が止まる一大事にまでなるのであった。
一方、PS4先行予約で新教皇に買収されたムウに寄って聖域に転送された二人は未だ行為を続けていた。
「もッ…、無理ィ…!! やめ、てくれ…ッ、感覚がッ、無いんだっ、尻のあ、な、がぁぁぁッ!!??」
「だ〜め〜ェ一週間分、いーっぱい、シュラに…ッ!」
「あぁぁぁぁぁぁーーッ!!!!」
暫く人馬宮から助けを求める叫び声が聞こえたりしたが、理解ある仲間達には邪魔等する無粋な者達も無く、翌日は顔色も肌艶も申し分無く気力体力共に充実し社長出勤するアイオロス新教皇の姿があった。
因みに昼休憩から行方不明になったが数日後グラード財団聖域総合病院に緊急入院していてやっと発見されたシュラは、その後も何故か経過が芳しく無く、沙織の許しもあって日本に帰国する事も無く、また本人に了承も無いままであったが元の山羊座の黄金聖闘士へと身分を戻す事となった。
聖域から離れる事僅か4ヶ月の出来事であった。
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