増し増しの2
「ウソを付くなディテ!蟹!!
ロス、信じてくれ!私はシュラとは今は何でも無い!!」
『今は』の一言に反応し、更に険しい顔になるアイオロスにミロが話の続きを促す。
「な、なんでセックルさせてくれないのか、身に覚えとか、前兆とか無かったのか?」
「そうだ。あのシュラが貴方を裏切り、他の者と懇ろになるとは思えないのだが、」
ミロカミュがフォローをすると、またうなだれてアイオロスは語り出した。
「先週の土曜日の朝までは普通だったんだ、割と乗り気だったし。
それが突然合体段階で逃げ出して…、それっきりどんなに甘えても土下座してもダメなんだ…!」
「アイツ気分屋だからな。B型だし。」
「て云うか…、土下座したのか、ロス兄…、」
「そんなの2・3発殴って張り倒して犯せば良いじゃないですか馬鹿馬鹿しい。
そういうプレイとかどうせお好きなのでしょう?」
ムウからまさかのレイプ推奨まで受けアイオロスは更に顔を曇らせる。
「そうだよ、山羊なんて家畜なんだからボコり倒して無理矢理ハメれば最終的にはアヘ顔でダブルピースするって、どうせ。」
ねーっと、仲良く頷く魚介類を見ながら
『シュラって一体…』
と、牛やミロが思ってしまう程、魚介類もシュラを便器扱いに推奨する。
だが当のアイオロスは溜息を付くと立ち上がり、至極真面目な態度で語り始めた。
「私はシュラをそんな目に遭わせたく無いんだ、もう二度と。大事にしたいんだ…。」
「…ロス兄…、」
「あんなに私のモノにピッタリフィットな穴はそう無いし。」
「…ろ、ロス兄…、」
真摯な態度に感動しかけたが結局穴重視かよ!とアルデバランとミロがガッカリしているとカミュが食い付いて来た。
「シュラの穴はそんなにガバガバなのか?(真顔で左手でOKサインを作りその人差し指と親指の間を右手の人差し指でスポスポしながら)」
「イヤ決して緩くは無い!
ただ、私のモノを根元まで埋め込むのは普通困難な筈なのだが、シュラは初めっから大丈夫だった。
どんな14年間があっても私はシュラを大事に想っている。」
隣で顔色悪く俯くサガをガン見しながらアイオロスは感動的な話をする。
勃起しながら。
だがそれだけ大事にされながら何故シュラは拒むのか、ミロ達は考える。
『想い』とは往々にして言葉や態度に出さなければ伝わらない物だ、と数々の戦いを様々な敵と経て黄金聖闘士達は学んで来た。
(しかし、殆ど拳でも通じていたが)
だがそんな意見にもアイオロスは首を振り否定する。
「毎回顔を合わす度に愛を囁きスキンシップも想いの丈な分だけ、常にシュラを優先にして大事に大事に、「あぁもう!! 面倒くさいですね!さっさと行って犯ってアナルストッパーでも射し込ませその辺を散歩させたりして悦に入ってらっしゃい!!」
テレパシーで通じる事に慣れているムウにとってこういうのは余程面倒だったらしく、若干キレ気味にアイオロスをシュラの元へとテレポートさせると会議の終了を促し、黄金達はとりあえず解散するのであった。
アイオロスの尋常ならざる人馬竿を思い出しながら。
そしてシュラの尻を心配しながら。
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