ハロウィンウィン!!
2014/10/31 22:38

本日マメ宅に行ったら大根一袋(12本入り※翌日確認した所10本でした!デカいんだよ一本一本!)貰いましたハロウィーン!!
改めて有難うございますマメ母さん!!(こんな所で)

そしてオチが弱いので小話の方に載せたくないハロウィンウィン話をここに投下ー!






「Trick or treat!? って訳で聖域でもハロウィンを開催したいと思います!」

ある晴れた秋の聖域麓の神殿広場にて、今世の我等が女神は拡声器を片手にそう、高らかに宣言する。
世界的に今夜はハロウィンと云う祭がある、と云う事だけは辛うじて解る数名の者達以外は頭に?マークを浮かべながらも女神の次の言葉を待つ。

「ハロウィン祭の概容は各人適当にググッて下さい!
要は子供が仮装し、お菓子をくれなきゃイタズラするぞ!と練り歩く祭です!
そこで年若い聖闘士候補生、青銅聖闘士、白銀聖闘士の皆さんはそれぞれ大人の居るポイントへ行き、創意工夫を重ねた仮装でお菓子を強請って下さい!
尚、仮装コンテストと、お菓子の量を競う祭も兼ねておりますので今宵は皆さん、大いに楽しみましょう!!」

何故か和太鼓を打ち鳴らしながらの女神の説明にいつの間にか広場に集められていた者達は皆、歓声を上げ祭の内容はよく解らないものの今宵を楽しもうと、それぞれ愉しげに解散するのであった。

だが散りかけた黄金聖闘士達に女神は待ったをかける。

「貴方達は大人ですよね?未成年者達を楽しませる側になって戴けませんか?
やんちゃなミロとカノン以外。」
「ちょ、女神!何故俺とカノン以外なのですか!?
俺達とて黄金聖闘士!いい大人で…、「あら?でも貴方達は『お菓子大好き!&お祭り大好き!!』って感じがしたので…、」

てっきり喜んで戴けるかと思いました。と沙織にさらっと言われミロは尚、自分達は大人です宣言をしようとする。
だがそれは至極真顔なカノンによって遮られた。

「ご配慮、痛み入ります女神!有り難く参加させて戴きます。」
「オィイ!? カノン、俺は…、」
「勿体無くも女神直々のご指名だぞミロ!
それに俺は本当に楽しそうだと思ったのだ…。
貴重な思春期をどこかのバカ兄貴に台無しにされたのでな!!」

何処の誰かのせいとは言いませんけどー?と、俯くサガをガン見しながらカノンは言い続ける。
情に篤いが深くは考えないミロはそれならばカノンの為!と未成年者に混じっての参加にそれ以上異を唱える事も無く二人仲良くキャッキャッウフフと祭本会場へと向かって行くのであった。

「…では、我等は子供達(21歳と29歳含む)に振る舞うお菓子を用意すれば宜しいのですね?」

ムウが21歳と29歳の子供に引き摺られる貴鬼を見送りながらそう問うと、

「ハイ。因みに面倒だからってお菓子を用意しないとイタズラをされます。」
「はは、イタズラですか、ですが我等も大人と区分されたからにはそう易々と…、「年少者達にはイタズラ用としてバイブレーターを多数、所持させます。」
「…………は?」
「つまり!これが本当のハロウィンウィン祭!!!!」
「オヤジギャグかよ!? そんなモン、返り討ちにしてやらぁ!!」

光政ゆずりのオヤジギャグをドヤ顔で言う沙織。それに対して義務の様にデスマスクが突っ込む。
だが、

「未成年者に対して大人の貴方方が返り討ちなんかして只で済むと思ってらっしゃるので?
淫行罪でブチ込みますわよ?二重の意味で。」
「イヤ、大人に対して子供がそんな事やるのも淫行罪なんじゃ…!?」
「我等とて、淫行罪で捕まりたくありません!しかし、」
「抵抗するのも罪と致します。
さあデスマスク、それでも貴方は未だ返り討ちがどうこう仰るのですか?」

どうにも勝ち目の無い話にデスマスクは元より黄金聖闘士達は皆、黙って菓子を用意しに解散するのであった。

聖域をあげての祭とは云え神聖なる十二宮以上の宮等には聖域市民でも立ち入る事は許される筈も無く、聖域中の各家庭では普通に親達が・候補生達の寮と青銅・白銀・そして女子のコミュニティにも大人達は集まり、子供達を迎え入れる事となった。
そんな訳で黄金聖闘士達も白羊宮前の十二宮入り口にて各自菓子を持ち寄りサガが陣頭指揮を取って居た。

「オイ、誰だ『にんじん』なんて懐かしい駄菓子持って来た奴…。」
「私です。ジャミールでは甘味など贅沢品でしてね。
サッカリンですら上等な甘味なのですよ?」

ムウはサガをガン見しながら一袋20円程の駄菓子を段ボールから取り出し続ける。

「そうだったのか…!ならばこの菓子の詰め合わせはまず、ムウにやらないとな!!
これは少々小さくて物足りないが中々美味かったぞ?」
「あ…、有難う、ございます…アルデバラン…

サガの自分の首を絞める失言のせいで気温の下がった場は、アルデバランの気遣いに因って盛り上がる。
ムウの醸す熱気を横目に黄金聖闘士達は銘銘持って来た菓子を並べ始めた。

「ハッピーターンの粉だけってどんだけマニアックなんだ、シャカ…!!」
「神仏との対話でこれがモストな菓子!と結論が出たのでな、」
「後は普通な…イヤ、鮒寿司は菓子じゃないぞカミュ!
アイオロスもプロテインは菓子じゃないと、何度云えば…!!」

「私はむしろイタズラされたいのだ!!
菓子では無い物を出された子供達の落胆、そこから苛立ち、そして嘲りへと変わる表情が目に浮かぶのだ…!
あぁ、そしてその手に持つバイブで私の穴と云う穴に…!!」

「オイ、そこの喋る淫行罪は早く物置にでも閉まっておけよ!」
「そして俺達の菓子は手作りなんだから文句なんか言わせねぇからな?」
「三人合わせて手作りクッキーを作ったのだ…。
サガには特別に味見をして貰おうかな?」

ハイ、あーんと迫り来るアフロディーテを躱しながらサガは差し出されたクッキーを見るとどう説明して良いのか解らない形状をしていたが、一見普通のクッキーに見えた。
だがこのすっかり捻くれてしまった三人組が普通のクッキーを作る筈が無い!と、これまた捻くれた思考のサガは考える。
すると、よく見なければ解らないがクッキーから毛がハミ出ている事に気が付く。

「…ディテよ、クッキーから何か…毛、みたいな物が…!?」
「あぁ、それはおま毛の私の陰毛なの、イだッ!?」
「何をしているんだ!異物混入するな!! 呪いか!?」
「呪いだなんて失礼な…!!
これは私の育てた薔薇のエッセンスを加えアナルローズの形に整え、更に私のこの美しい陰毛をオマケ(毛だけに)にした美し過ぎる逸品!」
「異物混入事件と猥褻物陳列罪で一気に前科二犯になるな…。」

一緒にクッキーを作っていた筈なのに全然気が付かなかったとシュラが愕然と溢していると早くも星矢達青銅一軍が黄金聖闘士達の元へと駆けて来た。

「Trick or treatー!!」
「むしろイタズラして欲しいのだ!! さあ来るが良い!勿論私は菓子はやらんぞ!?」

お前は何しに来たんだよ!? と一斉にツッこまれるカミュを氷河に預けて青銅聖闘士達はコスプレを披露しながらお菓子を貰い歩く。

星矢と瞬は狼男のつもりなのか犬耳としっぽを付けた可愛らしい姿で、紫龍はお札を顔面に貼り付けたキョンシー姿で、そして氷河は赤パンツ一丁であった。

「…?氷河のその格好はアメコミヒーローか何かなのか?」
「ロシアの星、ザンギ/エフだ!!」

よく解らないがとにかく似合うな、と大人達は大人の対応で仮装コンテストの採点用紙に全員氷河の評価に1と書くのであった。
その氷河が師であるカミュに手にしたバイブで襲い掛かる姿を横目に紫龍はシュラに呼び止められ特大のクッキーを渡される。

「俺だけに…!? その、良いのだろうか?
しかも貴方の手作りだと?凄いな!」
「初めて作ったので味は保証しないがな、」

ガサガサと包装紙を解くと出てきたのは本物と見間違う程のリアルな原寸大右腕クッキーであった…。

『うわあ……、しかも腕にイチゴジャム?で《アイオロスの無念》て書いてある…!(※ジャムが焼けて赤黒くなっててこれまたリアル)』
『紫龍!すんごい根に持たれてるぞお前…!!』

瞬と星矢から小宇宙で感想が語られるが紫龍は引き攣った笑顔で礼を言う事しか出来なかった。
ついでにデスマスクからも折れた腕や足型のクッキーを渡されていた。

微妙な空気になる三人を他所に氷河は四本目のバイブをカミュの尻穴に差し込んでいたが、そこに何も知らない他の候補生達がやって来たので星矢達はさっさと逃げる事にした。

その頃、他の場所で貰ったお菓子を両手にブラ下げ歩く二人の黄金聖闘士達は意気揚々と白羊宮前会場へと向かって居た。
始めは義理でカノンに付き合っていたミロであったがやはり沢山の笑顔と菓子に囲まれ楽しくなって来たのだ。
魔女帽子を被り黒マントを肩からかけてはいるがその他は全裸で股間だけ段ボールという姿になっていたが。

カノンはと云うとワイバーンの冥衣姿であったが少々ボロボロになっていた。

「くっそー…、アイツ等マジで本物だと思いやがって無抵抗な俺を…!」
「イヤ、ソレ本当に本物の冥衣だろ?眉毛まで繋げて。
よく貸してくれたよなマン公も…。アイツ暇なのか?」
「マン公云うな!! まぁ、アイツと俺の仲だからな!
だがこの精巧さ、恐ろしさ、何よりも滲み出る威厳!仮装コンテスト上位入賞は貰ったな…!」
「あぁ?俺のみかんの精だって凝ってるんだぜ!?
見てみろよ、段ボールの中身を!!」

熟れたみかんが入ってるんだぜ!? と、ドヤ顔でミロが股間の蓋を開けるがカノンはそれを無視していると星矢達にばったりと出会う。
だが中国のゾンビーが土気色した足や腕を持ち歩く姿を見ると、二人は素に戻り、「怖ェー…」と呟くのであった。


<了>

ところで、ハロウィンてかぼちゃを食べれば風邪をひかなくなるって祭でしたっけ。(真顔で)

(翌日追記:そういえばハロウィンとか季節ネタやるのって星矢じゃ初でね!?)前ジャンルのグ/レンラガンとかサイレントヒ/ルじゃやりまくってたのに!!



prev | next


「#ファンタジー」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -