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少女漫画の切り抜き


高校時代
会話文のみ
悪ふざけ

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そのいち 高い位置にある本をとってもらう。


「……た、高すぎてとれない……!」
「どの本だよ」
「あ、先輩! あの国語辞典なんですけど」
「あー、ありゃあ届かねえな。取ってやるからちょっとどけ」
「は、はい」
「……ほら、さっさと受け取れ」
「あ、ありがとうございます!(かっこいい……)」




そのに 遅刻遅刻〜!

「(寝坊しちゃって食パン咥えながら家出ちゃったよ……早く行かないと!)……いたっ」
「って……お前かよ。危ねーから食いもん食べながら走ってんじゃねえ!」
「ご、ごめんなさい……!(かっこいい……)」



そのさん いもけんぴならぬ


「おはようございます先輩!」
「ああ、リディアか。……おまえ……」
「えっ(先輩の手が私の髪に!? もしかしてこれってキス……)」
「ビスコッティ、髪についてたぜ」
「あ、ありがとうございます……(残念だけどかっこいい……)」



そのよん ファンクラブ ※モブ女生徒が出てくる。

「あの化粧の濃い男性は誰?」
「ああ、あなた転校生だから知らないのね!」
「?」
「あの人はアバッキオ先輩!みんなからとっても慕われているの!」
「……へえー」
「な、なんですかその冷えた眼差しは! 先輩に失礼です!」
「あ、貴方は……! アバッキオ先輩ファンクラブの会長兼恋人候補のリディアさん!」
「いやあ、恋人候補だなんてそんなことないですよう」
「……あっ、おいリディア! 昨日勉強教えてくれっつってだろ。ほら、図書室行くぞ」
「は、はい! 今すぐ行きます!! ……じゃ、転校生さん! これから仲良くしましょうね! チャオ!」
「……チャオ(なんだこいつ)」



そのご 傍から見れば恋人

「ねえ先輩、もし私が先輩と一緒に働きたいって言ったらどうしますか?」
「……確実に舐められるな。女の警官なんて今どきほぼいねえし、余程お前の意思が強くない限りは止める」
「中学で会ったときは 「自分で決めろ」 スタンスだったじゃあないですか」
「あのときだけだ。それに選ぶもんが違うだろ。女が、それも大した動機もないくせに警官っつー職業を選ぶなんて、自分から怪我とかトラウマを見に行ってるようなもんだからな」
「まあ、一理ありますけどね……ふふ」
「何笑ってんだよ」
「いや、なんだか嬉しくて」
「……そーかよ」
「そうなんです」



2018.12.27