※書ききれなくて没になったので急に終わります
「いけません」
そう言ってこの子は自分の唇の前で人差し指を交差させてバツ印を作り、むっと眉をひそめて言った。その表情は子供を叱る時の母親のようで、いや俺は母親がいなかったからそんなの分かんないんだけど、きっとお説教のときのお母さんはこういう表情をすると思った。
「なんで?」
「逆にどうしていいと思ったんですか? そんな浮かれたこと、ダメに決まってるでしょう! 切り火で満足してください」
いや、でも。俺せっかく怪我治って訓練も真面目に頑張ったし、今日が久しぶりの任務なんだよ? ちょっとくらい特別扱いしてくれたっていいじゃない。訓練を諦めずやりきったのだって、君がいたから、かっこ悪いとこ見せたくなくて頑張ったのに。怪我して看病されて、泣いて喚いて。今までそういうかっこ悪いとこばっかりだったから。
でもこういったことを言う度胸は俺には無くて、刹那の間でいいから、とか、背に手は回さないから、とか、炭治郎が傍にいたら拳骨を食らわせるようなことを言って迫った。
「おねがい!! 俺きっとこのままじゃ生きて帰って来れない! 骨になって帰ってくるよ!」
「縁起でもないこと言わないでください!」
「ひぇっ」
名前ちゃんの髪と蝶の飾りがふわりと揺れる。その胡蝶の舞のような滑らかな動きとは裏腹に彼女は物凄く怒っているみたいだった。
「ほんっとうに貴方はどうしようもないですね! 訓練中は真面目だったから見直していたのに、がっかりです」
「うっ」
「しょうがないです。だからちょっとだけなら許してあげましょう。しょうがないので!」
***
ツンデレな子が書きたかったが書けませんでした。あとキャラのアオイちゃんみがそこそこあってこりゃダメだと
前│
戻る│
次