×
「#幼馴染」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -


はかなき君を思ふ

この作品を発想するに至った経緯ですが、まずかなり前から善逸くん好き度がみるみる上がってしまって、とにかく書きたかったという単純な動機です。善逸くんいいよね。

まず夢主がかまぼこの同期かそうではないか、藤の花の家紋の家の娘にするか、とか色々考えましたが、まず 「柔らかくて綺麗な手」 という描写を何故か猛烈に入れたい気持ちがあって、同期の設定は除外しました。いつも刀を握ってるのに綺麗な手というのはおかしいかな、と思いまして。あとタイトル通り 「はかない」 子にしたかったというのもあります。そしてお互いに付き合いが短そうな藤の家の娘設定も除外。逆に付き合いが長そうな設定といえば幼馴染!!でも善逸くんの孤児設定ならちょっと厳しい。じゃあ同じ爺ちゃんのところにいる設定にしよう!!!ということで、この設定に収まりました。
なんで死ネタなん? というのは笑ってる善逸も泣いてる善逸も怒ってる善逸もいろいろ書きたかったからです。あと普通に死ネタが大好きだからですごめんなさい。

夢主が稀血という設定は初めは「この設定必要?」って感じなんですけど、後々獪岳が夢主を喰う理由にもなるので、この設定は外せませんでした。夢主が稀血じゃなかったらきっと獪岳は夢主を喰いに行くことはなかったでしょう。だから獪岳の「あいつを喰ってなかったら……」の台詞を書くのはちょっと楽しかったです。

それともうひとつ、結末は変わりませんが夢主とキャラとの人間関係には別の案がありました。

本編は
善逸⇔夢主(両思い)でしたが、
別案は
善逸→夢主→獪岳(一方通行)
という感じ。こっちは本気で最低です。さすがにこれは……と思ったのでやめました。でもどっちの解釈でも一応は本編読めちゃうのでこういうのが好きな方はこの解釈に考えを変えて読み直してみると面白い、かも。後者の案では善逸と獪岳が対峙した時に善逸に「夢主ちゃんはお前のことが好きだったんだぞ……!」「じゃああいつも本望だろ」みたいなやりとりを入れたかった。

最終話のみ無限城編後なので全てが捏造ですし、もしかすると獪岳のさらなる掘り下げ(鬼になったのにもまた何か事情があったとか、)があるかもしれないので、そのへんが若干不安です。

おそらくここまで読んでくださった方はごく少数なのではないでしょうか。自己満足なお話にお付き合い頂き本当にありがとうございます。

一応自分でも酷い結末だというのは自覚していますので、実は今よくある生存IFのシリーズを構想中です。ですがあまり期待はせずに、ゆっくり待っていただけたら嬉しいです。


(8/5日追記)


夢主がどこで殺されてしまったのかについては書きたいなあーでも先にIFとか別の話書きたい! と言う思いが強くてしばらく書けそうにないので、ここでネタばらし。そんな大層なものでもありませんが……。

「旅立ちの日に」 にて夢主が薪を小屋から持ってきた描写がありますが、その小屋の近くで殺されてしまいました。本編中に「あそこは木が多くて一年中日陰だ」みたいなことを書いたと思うんですが、そこが鍵です。
爺ちゃんの家がある山はいつも誰かしら鬼殺隊の隊士が見回っている、という設定ですし、そもそもそこが一年中日陰だというのは爺ちゃんと善逸、夢主、そして獪岳しか知りません。そのため爺ちゃんは夢主一人で薪を取りに行かせることに心配はしていましたが、どちらかというと鬼云々よりも怪我をしないかなとか、そういう意味での心配であまり深刻には考えていませんでした。
獪岳は夜の間に小屋に忍び込み、待ち伏せをしてから夢主を殺して食べました。

とまあ、こんな感じです。おそらく今年中……にはちゃんと文章にして書きたいです。まずはIFと次回作でとりあえず頭を死ネタから引き剥がさないと……って思ってます。

あ、あと! これは鬼滅アニメの1巻持ってる方にしか分からないと思うんですが、サントラの「voices from the past」っていうbgm、はかなきの「覆水盆に返れず」の夢主と善逸が対面するところと、最終話の善逸が泣くところあたりで流しながら読んだらなんかそれっぽくなって良かったので持ってる人はぜひやってみてください!!おわり!!