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「あー、暑い」
照りつける灼熱の太陽は私達を蒸発させようと思ってるのではないかと疑ってしまうほどの射光で、それもこれも今話題の地球温暖化がどうたらこうたらだと今朝のニュースでも取り上げられていた
「こんなクソ暑い日に持久走なんかするもんじゃねーよなァ」
「それ言えてるねー」
今日の体育は持久走。しかもまだ身体が起きていないのに1時間目から校庭を走ると言う地獄のメニューだった。
「最悪だ」とか人一倍ほざいている私と総悟は、
「「…まァ、走ってないけど。」」
勿論のこと今回の体育は見学。だって暑いし、ダルいし。こんな砂漠みたいな所で何分間も走ったら干からびて死んじゃうよ。
「走ってねーやつが文句言ってんじゃねェ!」
ゼェハァと虫の息をしている土方くんは真面目に走っている。彼は私達と違って体力もあるし何より風紀委員のトップ2だから走って当たり前。
「うぜーよマヨラー、早く走れよマヨラー」
「そーだそーだ。走れよ土方ァ、お前なら走れるハズだ土方ァ」
見学って言ってもただ立ってるだけでも疲れるんだからな!見学なめんな土方!
そう騒いだ時、急に視界が霞む。あれ、もしかして熱中症かな。
気付いた時には手遅れ。
グラグラと視界が可笑しくなって最終的に私は倒れて気を失った。
意識が戻ると、まず始めに薬品の匂いが鼻についた
「…保健室だ」
「正解」
ゆっくり目を開けると私は保健室の白いベッドに横たわっていて、近くの丸椅子に腰掛けていたのは総悟だった。一緒に見学していたから私が倒れた時に一番に気付いてくれたらしい。おでこに引っ付いている冷えピタが冷たくて心地いい。
「アンタ重いし、ここまで引き摺るの大変だったんですぜ」
「なっ…!レディに重いとか言っちゃうんだ!?」
口をあんぐり開けて途方に暮れていると、総悟が意地悪く笑って「でも好都合だ」と言う
「やっとこれで夢子に貸しが出来た」
「まさか見返り求めるとか!?」
「命の恩人にただ有り難うで済まそうだなんて思ってないですよねィ?」
私が質問した身なのに総悟も質問で返してきた。
そうだった、総悟はドSと腹黒を両方兼ね備えた変わり者だったことを私はてっきり忘れていた!あちゃー、この恩を逆手に何を私に求める気だ!この変人!
「なんだよ!私から何を搾り取る気なんだよー!金なら無いぞ!」
布団に口を隠しながらそう聞くと、薄く笑ってから総悟は布団をよけて私にキスしようとした…が、至近距離で静止する
何故なら2時間目が始まるチャイムがなったからだ。そう言えば2時間目の担当教師は授業に遅れると、こっぴどく叱る先生だから大変。
「総悟、遅れたらウザいくらい怒られるよ」
「まァ大丈夫でしょ」
「大丈夫じゃない。総悟が怒られたら私のせいにされてまた見返り求められるのご免だし」
「んー…」
惜し気な顔をした総悟は渋々私から顔を離し、
「じゃ、キスはこの時間が終わったらで」
そう囁いてバタバタと保健室を出ていった。授業開始のチャイムがギリギリまだ鳴っている。彼が居なくなった保健室には私の小さな呟きだけが残った
「10時2分か…。総悟、授業に間に合ったかな」
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20100523 22:01
優月様遅れてすいません!
企画参加有り難う御座います!
リクエストは沖田甘でしたが
ちゃんと期待通りに仕上がり
ましたでしょうか(・∀・`)?
意味不明な文章ですみませんorz
ずっとギャグばかり書いてたので
クセがついてしまったようです…
ですが恥ずかしながらこれを
優月様への企画捧げ夢に
したいと思います。
優月様これからも宜しく
お願い申し上げます!!
Thank you reading!
ayasaki
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