「あ〜今日も学校楽しかった!」



放課後、いつものように銀時と一緒に帰る。流石私の大好きな彼氏!銀時とは帰る方向が真逆なのにも関わらず私を家まで送ってくれるんです



「今日はね、高杉くんが珍しく学校に来たんだよ」


「ふ〜ん、アイツ不良なのにな」



銀時とは残念ながらクラスが違うから今日起きた出来事を私は長々と話す


今日は時々しか来ない高杉くんについての知られざる仰天話で持ち越し。



「高杉くんってね、実は頭が良かったの!問題の答えスラスラ言ってた」


「ふ〜ん」


「普段遊び回ってるから勉強とか全然だと思ってたらまさかの優秀!」


「…ふ〜ん」


「天才だと思ったもん!あの頭脳が私にも備わっていればいいのにな〜」


「…って言うかさ」




私が歩きながら話を進めていると少し後ろで歩みを止めた銀時は拗ねたような顔をして言う



「何?夢子は俺じゃなくて高杉が好きなわけ?」



そんな言葉が銀時の口から出てくると思っていなかった私は驚いて声が出なかった





「え…違うよ」


「でも今の発言といい、目の輝きといい、高杉に惚れてるとしか見れなかった」



私、そんなに目が輝いてましたか?



「そんなつもりは一切無いよ?だって…」


だって私の彼氏は銀時、貴方でしょ?




銀時のもとへ駆け寄り手を握ったがいつものように握り返してくれなかった


これは本気でご機嫌損ねてしまいましたか、やっちまいましたか私。




「銀時、私は全然そんなつもりは無くて…」


「ああ、妬いてるよ!なんとでも言えばいいさ!」



私が弁解しようと目を見た途端に、銀時は自分の目を片手で覆い叫ぶ。



「夢子は気付いてねぇかもしんねーけどさぁ、お前モテモテなんだからそりゃ妬くよ!俺だって!」


「銀、時…?」


「ってかなんでこんなガキみたいな事言っちゃってんだよ俺!今すぐ気絶して消え去りてぇよ」




そう言いながら近くの電信柱に頭をガツンガツンとぶつける銀時を私は必死に止める






「…情けねぇよ」



片手でまだ両目を隠したまま呟く彼の額からは血が流れていた



「大丈夫?銀時、血が出てる…。」


「これくらいどうって事ねーよ」




とりあえず落ち着きを取り戻し、また歩き始めた私達。

銀時にハンカチを渡しながら私が謝ると、



「俺こそごめんな、なんか焦っちまって…。しかもよりによって高杉だろ?アイツ意外とモテるからちょっと心配になっt」



あたふたしている銀時にギュウッと抱き付いてみる


銀時の鼓動が少し跳ねた気がした



「……夢子?」


「大丈夫だよ、私は銀時だけが好きだから」




すると銀時も抱き締めてくれた

私はそれに一安心する




「そんな事夢子に言われたら銀さん嬉しすぎて今ここで襲っちまいそうだ」


「さぁ帰りましょう」




甘ったるい声で言われ、ヤバい雰囲気だと危機察知した私は速やかに道を歩き出した


その数メートル後ろから「ヤらせろ〜」等と破廉恥な言葉を吐きながら追いかけてくるのは、





私の大好きな彼氏、坂田銀時君です。





fin


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作成後記

はわわわわっ!短編久々に書いた!
銀さんいつも変態キャラにしてしまいすいません。
今回は銀華様のリクエストで銀時甘夢でしたがギャグも少し入っちゃいました、すいません!
こんな駄文でもお気に召して頂けたら幸いです(*^^*)







Thank you to reading!

rena ayasaki.






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