ツンデレハニー
俺の彼女は極度のツンデレ。
「なぁ、名前」
「…なに。」
「好きだ」
「ふーん」
「愛してる」
「うん」
あれ?照れたりしねーの?『私も好きっ』とか言わないわけ?
「世界で一番愛してます」
「あっそう」
…ったく、冷たすぎですよ!名前さん!せっかく銀さんが気持ち伝えてんのにさぁ!
俺はわざとウソ泣きをしてみた。
「「……」」
チラッとさりげなく、名前の方を見て俺を心配してるか気になって確認してみる。でも名前はウソ泣きをしている俺にも気付かずに、ころんと俺に背を向けて昼寝をし始めた。
…え、マジかよ
「「……。」」
…え?ウソ。本格的に昼寝モード?嘘だ嘘だ嘘だ、放置プレイだなんて。名前に限ってそんなサディスティックな行動はしませんよ!確かにツンデレだけども、でも認めません。認めませんよ銀さんは!
と思ったけども振り返りもしない名前。この俺を放置プレイか!銀さんはMじゃないから喜ばねーぞ
「名前?おーい、名前ー。」
「……。」
え…ウソ。ウソだよね?え、これ本気で寝てる?
やべ、銀さん本気で泣きそう…前が霞んで見えないや
まさかと思って何度も体を揺すったが名前は起きなかった。
「ちぇっ…なんだよ。」
せっかく今ここに新八も神楽も居なくて、久々に名前とイチャイチャ出来ると思ったのによォ。と、諦めかけたその時。
「銀…時、…好きだよ」
名前の寝言が聞こえた。しかも俺の名前を寝言で。
嬉しい。あまりに嬉しすぎて自然と顔がニヤけてきた。
「嬉しいからキスしちゃいまーす」
眠っている名前にそっと顔を近付けたその瞬間、急にパチッと名前が目を開き、
「何してんの?銀時、顔近いから」
「……。」
頬をピシッと軽く平手打ちされた。
やっぱり名前は、ツンデレなんかじゃなくツンツンだと思う。デレの部分なんて全然見たことねぇ。
俺がキスを諦めて反対側のソファーに座ろうとした瞬間。グイっと腕を掴み引き寄せられ、ちゅ…と小さなリップ音をたて一瞬だけ俺の唇に名前の唇が重なった。数秒間のパニックの後に俺の脳内は『幸せ』で埋まる
「なぁ、名前」
「…なによ」
恥ずかしいのか、照れた様子の名前は俯いていた。
「もっかいして?」
「却下。」
「ですよねー」
そんな事ならさっきのキスをもっと味わっとけばよかったと後悔している俺はもう変態化している。ため息を吐き退散しようとした
「…でも…好きだよ銀時」
ハイ来ましたァアア!これぞアメとムチ、冷たくしたり優しくしたり。やっぱ名前はツンデレだと確信しました。冷たくされてたまに寂しく思うときもあるけど、そんな名前に俺はホレたんだ。そんなギャップが堪らなくて俺は名前を好きになった。
って俺ドM?や、違うよ。違うからね?断じて違います。だけど一度たりとも名前を大嫌いだなんて思った事は無かった。ドMでもなんでもこの際どうだっていい。俺は自信を持って言える『ツンデレなお前が好きだ』と。
「名前」
「なに。」
「一生愛してる」
俺はツンデレ依存症である
ツンデレハニー
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作成日不明
いつかヤンデレにも
挑戦してみたいでs(ry
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