※何で二人が一緒にいるのかとかどうでもいい感じの体でお願いします。
【カンクロウ(気持ち+)サソリ】
「出来たじゃん!なあなあ見てくれよ、サソリ!」
「…何度も言うが、さんを付けろって」
「いいじゃん。それよりもサソリ、オレが一から一人で作った傀儡を見てくれよ」
「あ…?……まあ、いいんじゃねぇか。仕込みの形とかオレの影響を諸に受けてるの見え見えだけどよ」
「だろ、だろっ?」
「だがよ…何か随分とファンシーじゃねぇか…?」
「そこもアンタの影響だ!動物を模した人形で戦うって良いじゃん」
「…オレはそんな猫やら兎やらを作った覚えはねぇけどな」
「サソリは何でこういう可愛い傀儡は造らねーの?…ぶっちゃけアンタのセンスは良い意味で秀逸だけど、悪い意味ではきしょ…」
「ああ!?」
「いや!オレは好きだけど!でもオレはどちらかと言うとこっちのが好きじゃん」
「…ふん、まあこれで、お前はオレのお下がりじゃなく晴れて一人前の傀儡師となった訳だ。造ったソイツを実践で操る事が出来れば、完璧なんだがな」
「自分で作った傀儡なんだぜ?操れなくてどうす……ありゃ?何だこりゃっ動かしづら…」
「まだまだチャクラ糸の連結が甘いな。関節も寸分の狂いで動きが変わる。造形ばかりにこだわるからそうなるんだ…傀儡師の技量も関わるがな」
「な、なんだよ!技量云々を言うんだったら、サソリが操ってみろよ!」
「…言ったな、こんなのオレには造作もねぇよ。関節もこう動かせば、詰まる事なく操れる」
「うお…」
「どうだ、カンクロウ?」
「ね、猫の傀儡操るサソリ…可愛いじゃん…」
「死ねよ」
「なあ、サソリ」
「だからさんを付けろっつの」
「何で今日オレが自分で傀儡を造ると思い立ったと思う?」
「知るかよ…」
「今日はサソリの、誕生日だからじゃん」
「……」
「オレが一人前になった事を、この特別な日に見せたかったんだ。もうアンタに頼る事のない…アンタという存在を越えてみせると」
「…そうか」
「とは言っても、傀儡はこんな出来だし、アンタから言わせればまだまだだよな」
「そうだな。……でも、いつかは…きっと…」
「だからよ!この傀儡、誕生日プレゼントとして貰ってくれよ!さっきの猫傀儡操るサソリすんげー様になって」
「だから死ね」