今日はオイラの恋人、サソリの旦那の家にお泊まりする事となった!

旦那が学生にも関わらず、マンションで一人暮らしをしているという情報を知ったとなりゃ、これは遊びに行かない訳にはいかない!うん!
最初はいかにも煩わしそうな嫌そうな顔をした旦那だったけど、懇願するオイラに折れて渋々オッケーを出してくれた。オイラこういうのはとことん粘るから、うん。

何でも、旦那はご両親が死んじまって、田舎の婆ちゃんの所で一緒に暮らしてたみたいだけど、学校を上がるに連れてとうとうそこで暮らす事は難しくなって、マンション暮らしになったみたいだ。
オイラが思っている以上に大変なんだな、旦那って…。

マンションの家賃は、マンションの所有者が旦那の婆ちゃんと知り合いで、半分にサービスされてるんだとか。


「うわー…良いマンション住んでるなおい…」


真上の太陽の光を手で遮りながら、ポカーンと口を開けて空を突き抜ける、マンションというより最早ビルを見上げるオイラ。
お泊まりっつー事で、着替えやら何やらを詰め込んだ大きなバックを肩に下げている。それを見下げながら、ニヤニヤするオイラはきっと大変気色悪い。
気色悪がろうが、オイラは嬉しいんだ。お泊まりは勿論、旦那の私生活とか洗濯物だとかベッドだとかムフフフフ…って、これじゃ変態じゃないかオイラ。

コホンと咳払いを一つ。サソリの旦那がいるであろう階の部屋を仰ぎ、オイラはマンションの入り口をくぐった。





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