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『Mark!Thank you!』
(マーク!ありがとうね!)
「You're welcome.」
(どう致しまして)
どうやら彼女はにこにこ笑顔で俺のノートを返しにきた、問題の解答は合ってたみたいで良かった良かった。
『I thank the Shake?』
(お礼はシェイクでいい?)
「Potatoes also regards.」
(ポテトもよろしく)
『Ghost!』
(鬼!)
「I lie, a joke.」
(嘘だよ、冗談)
なんか、分からないけど彼女と居ると和むというか落ち着くというかなんというか、とにかく心地が良いのだ。隣でニヤニヤ見ているカズヤは心地悪いが。
『あ、次調理実習でクッキー作るの!』
「作れるのか…?」
『なんかすごく不安そうな顔ね!失礼な!』
「だってお前がちゃんと料理した姿見たことない…」
『きっとある、わよ!』
頬を膨らませていた彼女にカズヤが彼女の名前を呼ぶとそっと耳打ちした、なんか、いらいらする、近いし。距離を離せばカズヤは俺の方を見てにんまりと笑った、感じ悪いな。
『もーいい、好きな人にでもあげるもの!』
「え!?」
動揺し思わず立てば椅子が倒れたのも束の間、カズヤが彼女の右手首を引っ張り引き寄せ頬に口付けをしたのを俺はこの目でしかと見たんだ。状況が掴めない、まさか。
「俺のことだよね?」
『へ、へぇ?』
「ね?」
『あ、あ…うん!』