「不良だって思った」 「ァア？」 「爆豪のこと最初見た時、やべぇ不良がいるって引いたわ〜。今も印象そんなに変わらんけど」 「んだとオメッ！」 「ミョウジ言うねぇ！」 だんだんと慣れてきた実戦演習時、相変わらず爆豪とミョウジはイチャついてる。 本人たちは「っせ、そんなんじゃねえよ」とか「三奈ちゃんなんでもソッチに話持っていきすぎ〜」って言ってるけど、私から見ればそれこそ時間の問題のように見える。 演習時はもちろん、気がつけば常に二人で行動してるし、あの爆豪が自発的に名前を思えたのってクラスの中ではミョウジが最初なんじゃないかな？（あ、緑谷は置いといて） 「爆豪って、クラスで最初に名前覚えたのミョウジでしょ？」 「ざけんなオメェ。なんだその俺が名前覚えらんねぇアホみたいな言い方は！」 「人の事しょうゆ顔とかいってたのはお前だろうが！」 「まぁ、落ち着け瀬呂」 「私なんて黒目って言われたんだよ！」 「まぁまぁ芦戸も落ち着けって」 「切島なんて何度もクソ髪って言われてんじゃん！！」 確か上鳴は「アホ面」って言われてた気がする！…ん、まぁその通りだけど！ 「そういえば今回のグループって私以外は騎馬戦一緒だったやつじゃん」 「あ？…あぁ、あ？そうだったか？」 「お前！何度も俺のテープで引っ張っただろが！！」 「（私はほとんど何もしてないからしゃーないけども）」 「そういやあん時ミョウジ組んでなかったな？俺、ぜってーミョウジは爆豪と組むと思ったぜ」 切島…あんた爆豪の態度に慣れすぎでしょ… 「ああ、あの時一番最初に組もうって言ったんだけどさ」 「え！爆豪断ったの！？まじで！？」 「いちいちうるせぇ！」 いや！だって爆豪が断るとか考えられないってか他のやつと組ませると思わなかったし 「『俺は靴脱ぐ気ねぇから他の奴と組め』って言ったから」 「なんだその斜め上の気遣い！だったら脱げよ！靴脱げよ！！なんなら俺ずっと気になってたぞ！！？あの轟でさえ靴脱いでたんだぞ！？」 「うちらには何も言わずに土足で組んだっていうのに…安定してるナァ爆豪」 「まぁ、それも一種の愛情だな！」 過ぎたことだから、とやかくは言いたくないけど（瀬呂はそうでもなさそうだけど） 思った以上に爆豪の中でミョウジは特別って感じなんだろうなぁ。うーん、このナントカ以上ナントカ未満っての？ 「くぅうう！堪んないわ〜！」 「三奈ちゃん？怖いよ？」 「ミョウジは最初変なアダ名付けられなかったのか？爆豪に」 「変なってなんだ！的確だろうが！」 「まぁ適切ではねぇな。不躾な不躾」 「テープ野郎さっきからケンカ売ってんなぁ！？」 瀬呂って結構怖いもの知らずなとこあるよね。面白いからいいけど 「アダ名？アダ名なんてあったかなぁ？」 「え！なんかあるでしょ！？失礼な感じのやつ！」 「つか、お前らいつ仲良くなったん？俺が気付いた時にはもう名前呼びだった気がするぞ」 ちらっと爆豪を見るけど、当の本人は瀬呂討伐に忙しいようだ。頑張れ瀬呂、負けるな瀬呂！ 「てかさ、二人って最初どんなだったん！？普通に気になる！」 「気になるって言われてもなぁ、別に普通だよ？学校の授業が始まった日に 『あんた顔怖いよヒーロー目指す顔じゃないよ』 『ァア！？んだテメェ！ドコ中だ！？…名前教えろ！』 って感じ」 「「（ミョウジも相当不躾だな）」」 爆豪に限っては入学の日に委員長にも同じこと言ってなかった？ それでもミョウジの名前だけはしっかり覚えたんだなぁ。…ん？てことは 「（爆豪はヒトメボレ？）」 「お前らいい加減にしろ！俺がなんて呼ぼうが俺の勝手だろうが！！」 「…生きてるか瀬呂？」 「おう…なんとかな…」 ちょっとちょっと、これから実戦始まるのに負傷者ださないでよぉ 「大丈夫瀬呂くん？ちょっとは加減しなよ、かっちゃん」 「お、ッお！？」 「どしたミョウジ！」 突然の「かっちゃん」呼び！それが許されるのは幼馴染の緑谷位だと思ってたけど！ 当の爆豪は…！……なにその顔初めて見るケド！ 「な、んだ、いきなり」 「なんとなく。ダメだった？かっちゃん？」 「……っ！」 「ミョウジのアダ名呼び攻撃！爆豪に効果はテキメンだ！！」 「聞いてる俺らも照れるな」 「な」 爆豪は照れてるってか動揺してるって感じか。おーおー、珍しいもの見たなぁ！ 「っ、なら俺はナマエって呼ぶぞ！」 「どーぞ？嬉しいなぁ名前呼び！」 「っ！このっ！ナマエっ！」 「なに？かっちゃん」 「このっナマエ！ナマエッ！」 「ふふ、かっちゃ〜ん」 「ややミョウジの方が優勢だな」 「手玉に取ってるって感じィ〜？」 「なにやってんだコイツら」 その後も名前呼び合戦が相澤先生に怒られるまで続いた。 いや〜、いいねぇ〜見てて飽きないわ！ 爆豪勝己の友人2 生暖かぁい目で見守ってるね！ リクエスト：爆豪勝己の友人 続き |