「ミョウジ、キスしようか」
「何言ってんのアンタ」

午後の演習中、物間がわけわかんない事言い出した。


「聞こえなかったのかな?キスしよう」
「いやちょっと、意味がわかんないかな」


私と物間は別にそういった関係ではない。
ただのクラスメイトの男女だ。
それなのにこいつは随分と吹っ飛んだ要求をしてくる。


「意味なんてないよ?強いて言えばすっごく柔らかくて美味しそうだなって思ったからさ」
「演習中に随分余裕だね!授業に集中しようか!?」
「うん、キスしたら集中できるよ」


こいつ、引き下がる気サラサラないな!


「テツ呼んでくるからテツとしたら?」
「僕にそういう趣味はないかな」
「私だってクラスメイトとちゅうする趣味はありませっ…!」


言い終わる前に物間に両腕を掴まれる。あ、ヤバい今個性コピーされたかも


「ミョウジ!」
「痛いって!離して!」
「もう一回言って」
「は?」
「クラスメイトと、からもう一回」

垂れ目なのに視線が凄く怖い。指も食い込んで腕が痺れそう!


「?、クラスメイトとちゅうする趣味なんて…」
「いい…」
「はぁ?」
「“ちゅう”って響きいいね、凄く官能的だ」
「(ウワァ…)物間気持ちわる…っ、ふ」
「ン」


悪態つこうとした時にはもう遅かった


「!ちょっ、あっ、し、信じらんない!!」
「いただきます、ごちそうさまでした」
「お粗末様とか言わないよ!?」
「いいよ、おかわりするから」
「ちょっ」


言うが早いかまた口付けされる
それは触れるだけのものだったけど、何度も何度も繰り返されると頭が痺れてきてしまう


「(腕、掴まれたままで逃げれない…)ん、ふ」
「はは、かーわいい」
「最低!このへんたっ、ん」
「あ、今ちゅって鳴ったね、わかった?」
「…!もうっ!もうっ!もーー!!」


誰かコイツを止めくれ!!!



物間寧人の目論見
そのうち堪らなくなるよ?


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