「どうして、どうして私はいつもこうなんですの!?」
「百ちゃん…」
「また峰田さんの策略にハマってしまいましたわ!!!」
「うん、ドンマイ」


また峰田がやらかした。
体育祭の時に味をしめたのか、最近こうして百ちゃんを起点とした女子を騙して下らない事させることが多々あった。
百ちゃんも警戒はしているものの、あの手この手と品を変えながら知力を練る峰田。


「(その能力、ちょっとは演習に活用できないのか)」
「ナマエさん、私はヒーローを目指す者失格ですわ…こんなにも愚かな行いに屈してしまうなんて…」
「百ちゃん!気にすることないって!」


しかもタチの悪いことに、他の男子(主に上鳴くん)を巻き込んでくるから手に負えない。
峰田だけに注意しとけばいい話ではないからだ。お陰で最近百ちゃんが疑心暗鬼になりかかっている。可哀想に…


「ですが、私のせいで皆さんに恥ずかしい思いを…!」
「ああ、うん、慣れたかな」
「ビキニサイコー!!」


今回はプールの時間に着る水着は女子はビキニ限定などと、とんでもないデマカセ流しやがった。
峰田だけが言うなら信じない。信じるはずがない。
だが今回は協力者が多すぎた。


【協力者その1】炎と氷のS・Tくん
「知ってる。体育教師の趣味らしいな。模範的な職権乱用だ」

【協力者その2】爆破のK・Bくん
「色はオレンジにしろ。間違っても白とか赤は着んなよ」

【協力者その3】アホなD・Kくん
「俺が雄英を選んだ理由の一つだ!」

【協力者その4】B組モノマネ名人N・Mくん
「当然じゃないか、今さら何言ってんの?まさか知らなかったなんて言わないよね。ヒーローを目指してるんだから目立ってなんぼでしょ、女子は自分の見せ場をきちんと理解しないと生き残れないよ?」


ご覧いただけただろうか、彼らの息をするような嘘のつき方。
酷い、酷すぎる。ヒーローを目指してる者の行いとは思えない!


「しかもちゃっかりB組女子はスクール水着だし」
「いいんじゃない!?ビキニの方が可愛いし、なんかリゾートっぽい感じ!!私好きだよ!」
「でも先生に怒られるんちゃう?」
「女子の指導はミッドナイトが担当みたいだけど…どうかしら?」


A組女子は(一部を除いて)皆目が死んでいる
このパターン最早デフォになりつつある。
峰田の手の回しようといい、男子の協力といい、お前らもっと違うことにエネルギー使え…

そうこうしているうちに女子の水泳担当のミッドナイト先生が登場した


「なんだ、A組女子はずいぶん気合入ってるな!若いんだから思いっきり肌出しちゃえばいいのよ!」
「先生っ!先生が一番際どい格好です!!」
「これが私の売りだからいいのよ!」
「(いいのか、高校教師がこの人で大丈夫なのか!?)」


なかなかに目のやり場に困る先生に騒めく生徒。
なんか授業始まる前にどっと疲れたわ

「泳げる格好ならなんでもいいのよ!何ならB組女子も着替えちゃいなさい!」の一言で犠牲になった女子生徒が増えた。
結果的には峰田の大勝利である。


「オイラ雄英に入ってよかった!!」

「百ちゃん、やられっぱなしは気分が良くないよね」
「!、ナマエさん、お付き合いしますわ」
「やられたら、やり返す!」
「100倍返しですわ!!」
「うん!ちょっと多いかな!」
「うちらも協力するよ」


かくして、私と百ちゃんを始めとする女子達の仁義無き復讐計画が立ち上がったのである。



戦う女子達と峰田のお話
峰田の運命や如何に!(続かない)


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