追い立てるのは俺の方だ。男である以上、そこは譲れねえ…はずなんだが、視界に入るナマエの全てが、聴覚を刺激するこいつの声が、俺を追い詰める。
もし、少しでも怖がる様であればスグに止めるつもりだった。が、その選択肢すらナマエ自身が消していく。
無理だ、もう、待てねえ
悪い、すまねえ、俺を受け入れてくれ

「ん、」

少しでも熱を逃がそうとナマエの咥内へと舌をのばすが、互いの粘膜が触れ合う程胸が高鳴ってくる。

「は、ナマエ、」

壊さねえ様に、それでも決して弱くはない力で抱き締める。俺の身体で押し潰されるナマエの胸が、信じられねえ程柔らかくカタチを変えていく。そのふくよかな弾力がたまんねえ。

「あっ」

堪らずその膨らみに吸い付く。もう片方も強目に揉みしだく。頂を歯にかけ、弾く様に玩べば身体を震わせて反応させるナマエ。
やがて突起が存在を誇張し始めれば、唇を使って甘く愛撫すると、切ないほどの声を上げる。
普段色白なこいつが薄桃色に染まる姿がやけにそそる。その色付いた身体に更に紅を付ける。

「いっ!…焦凍?」
「案外簡単に付くんだな」

俺の所有印。
少し痛々しいが、その存在はじわじわと俺の支配欲を満たしていく。
だが、まだだ、まだ足りねえ

「あ、見えるとこは、やだよ?」
「…わかってる」

どうせなら他の奴からも見えるトコに付けてえが…まぁ、今回は許してやる。
その代わりじゃねえが、ナマエの身体の至る所に印を刻んでいく。
柔らけえこいつの肌は吸いやすく、おもしれえぐらいに綺麗に花を咲かす。
首筋に、胸に、背中に、狂った様に跡を付ける。
途中、ナマエのコスチュームだと殆ど見えちまう事に気付いたが、本人がまだ其れに気付いてないのをいい事に黙っておいた。まぁ、その時謝っときゃいいだろ。
内腿にも付けようとナマエの脚を掴んだ時だった

「しょ、焦凍!」
「…なんだ」
「は、恥ずかしい…よ」

今更か
ここに来てこの反応をされるとは…いや、女からすれば仕方のない事かもしれない、が、俺はここで止める気はない。というか無理だ。

「今更だろ、風呂でも見た」
「そっ!〜〜っ!でも恥ずかしいの!」

まぁ見たと言っても薄暗い風呂場だったのと、体勢のせいであまりじっくりは見れなかったが…

どうするか、止める選択肢はねえ、だがこのままだとナマエが泣き出しかねない。既に半泣きだしな…

「………」
「ごめっ、も、もうちょっと暗く…して?」

泣かしたくはない、が、こう泣きかけの眼でのおねだりはなかなかにくるものがあるな。
さてどうするか。暗くするにしても外が明るい以上、カーテンを閉めたとしてもナマエが期待するほどの効果はねえだろうな。
要はマジマジと見られるのがまだ無理なんだろう。だとしたら…

「なら、これならどうだ」
「わっ!」

ナマエの身体を横に向け、その身体を背後から覆うように俺も横になる。
ついでに側にあった薄めの毛布も俺たちに被せる。

「これなら俺からは見えねえし、暗くなっただろ」
「んっ、あ、…うん」

ちょうど目の前にあるナマエの耳を食みながら話す。いちいち反応するとこが俺を煽ってるっつうのは未だにわかってねえようだな。

「っ、あ」

脇から手を入れ、もう一度胸を揉みしだく。
先ほどの余韻が残っているのか、反応は上々だ。
今回は前以上に周到に乳頭を攻める。当然ナマエもいい感じに鳴き始める。くそ、この体勢だと触りやすくても顔が見えねえな。
余計な事考えらんねえ様になったら体勢変えるか

「ん、あっ、っ」
「……」

徐々にナマエの身体が汗ばみ始め熱を帯びてくる。俺も、触らしてもいねえのに異様に熱くなってくる。くそ、顔も身体も殆ど見えねえのに、ここまで追い詰められんのかよ。

「っ!あ、そこは…」

ナマエの声を無視して利き手を下へと伸ばす。
彼女の脚の間に俺の脚を割り込ませ、内腿に隠されていた茂みを掻き分ける。
温かく柔らかな双丘を割り、風呂場でそうした様に指を滑り込ませる。
まだ充分に濡れていない粘膜付近を通り過ぎ、上部の突起を指の腹でなぞれば、今まで以上の反応を見せるナマエ。悲鳴にも近い甲高い声を押し殺しながら身悶える様子が俺の脳を揺らす。

「やぁ!ダメ、や、だめ」
「っ、ナマエ…」

俺の与える刺激に耐える様に身体を曲げる彼女を抱き寄せ、俺の腕で拘束し、快楽の逃げ場を塞ぐ。
逃がさねえ、全て受け入れさせる。

「っふ、ぅ、あ、っ、っ!!…ぁ」

ナマエが小刻みに震えだしたところで指を離す。登りつめる筈だった刺激が止み、不安そうな、どこか安心した様な声に思わず顔がにやけちまう。

「しょ、おと?」
「ナマエ、どうしてえ?」
「え…?」

状況を把握していない彼女の身体を仰向けにし、毛布の中でもう一度押し倒す。

「俺にお前の全てを寄越すなら、続けてやる」
「…しょ…と」

熱すぎる暗闇の中、舐める様に口付けを繰り返す。

「恥ずかしがるな、全て見せろ。俺にゆだねろ」
「あ、焦凍…」

ナマエの頬に流れる一筋の雫を吸い取る。
さあ、応えろ。求めろ、俺を



轟焦凍のステップ7
答えはひとつ


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