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2011/10/25


森氏の雁という話を初めて読みました。

もっと早くにでも読んでいても面白さが伝わってくるだろうと思うほど読みやすい文章だったので、舞姫よりも雁の方を教科書に採用したら授業が楽しかっただろうと思います。文語調は実に読みにくかったです。お常と末造の緊迫した会話が、漱石を思い出して読んでいるこちらも緊張してきました。終わりがとてもあっさりしていて切ないです。
明治には浪漫がありますね。なんだか読んでいて、明治時代に行きたくなりました。

ネット上で読んだのですが、森氏の本を買ってさらに読んでみたくなるほど面白かったです。やっぱり縦書きで味わいたい文と言うものがあると思います。
読みふけってしまって、深夜を回ったのできっと明日は寝坊してしまう気がします。怖いなあ。鴎外の作品に蛇がよく出てくるのは蛇が好きだからなのでしょうか。そういえば、蛇という短編も読みましたが、あれも好きな話です。友人はあまり好きではないと言っていましたが。

もっぱら昔の文豪の作品ばかり読んでいるので、書いている時も堅苦しい文章になってくるように思います。作品に文体が似てきてしまうので、自分の書いた文をたまに読むと、このときはこういう本が好きだったのか、と恥ずかしくなってきます。太宰に惚れていた時には句読点が多くなってましたね……。





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