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情報とか

2011/10/14


折原は情報屋をやってくるくらいなのだから情報には強いでしょう。だとしたらその対になる存在の静雄は情報に疎いかそうでないかっていえば、たいていの事件に巻き込まれているから結構疎そうです。が、その代わり野性的な勘でもって、事件事故の裏の悪意を嗅ぎ取るんですよね。勘も情報だとすると情弱とは言えないのかなとも思うんです。じゃあ折原と何が違うのかって情報の会得方法が違うということになるんでしょうかぬ。
不特定多数から集められた無数の情報の中から、知識や知恵を活用して自分に役に立つ情報を得る折原と、得られる情報の数は少ないながらもその情報の価値は自分にとっては信頼に足りうる静雄と、って考えると、なんだかそれって二人の人間関係の築き方にも表れてくるのかしらんと思えてきたり。

あと折原は他人の感情をトレースするっていうよりも、他人の思考をトレースしてそうして相手を理解するんじゃないかと思うと、静雄の行動って思考する以前に感情で動いているわけなのだからそりゃあ読めないだろうなあと思います。折原が映画や本を読んで泣いたり笑ったりする映像が思い浮かばないんですけれど、でも冷静に考えたら家族を大切にしているくらいなのだからそこまで感情に疎いわけでもないんでしたね。私どれだけ折原を冷血非業の悪役にしたいんだ。


折原の総資産が気になるお年頃です。あのマンションかビルを改築したのかわかりませんが、あの物件ってどう考えても億は下らないでしょう。新宿の一等地なんだし。ってそんなに稼ぐようなことを折原がやっているとしたら、どんだけヤバイ情報操ってるのかすごく気になりますが、あえて、あの物件とかは、誰かからもらったやつなんじゃないかなあと勘ぐってみたりします。折原ならパトロンが何人かいそうだと思ってならないです。あるいは、借金のカタに受け取ったものだとか、情報料の代わりにいただいたものだとか。


高慢と偏見みたいな臨静を書いてみたいが、あれはやはり男女の恋愛だからこそ男のプライドと女の錯覚とかが入り混じって面白いから男同士の恋愛には当てはまらないかもしれないなあと、思ったけれども、男女のキャストを入れ替えたら結構臨静でも当てはまりそうなわけがないです。高慢な静雄は想像できない自分の貧相な想像力よ。偏見で高慢な折原なら想像がつくが、それはとても嫌な奴以外の何物でもなかったです。


少し前から読んでいた『星を継ぐ者』を読了しました。
こういう丁寧なSFはとても好み。あとSFって言ってもミステリーチックで論理的に物語が進んでいく展開は想像させられて面白かったです。しかし、あらすじがあらすじをなぞっているだけで本書の魅力を何一つ伝えていないところがこの時代のSFの特徴なのでしょうかと聞いてみたいです。この本のような未来になったらよかったのになあと思わざるおえない。
そうして市川春子さんの『虫の歌』を読んだのですが、結構有名なのか書店をいくつか廻らなければなかったのは自分の住んでいる地域だけでしょうかね。静かなモノクロの世界が素敵でした。


眼鏡のフレームが歪んでしまって、3キロ離れたところにある眼鏡屋まで自転車でシャコシャコ言ったら、行き帰りに三時間かかった件。修理は10分もかからなかったです。筋肉痛なう。
行きで二回道を聞き、帰りはもう何回聞いたか覚えていないくらい道を聞きまくってやっと帰ってきました。コンビニで道を教えてくださったかたには後日お礼に行かねばなるまい。自分でいうのもあれですが方向音痴ってレベルじゃねえぞこれ。まさかコンビニで地図を買うような人間になるとは思ってもいなかったです。だんだん薄暗くなる空が一番怖かった。多分こっちの方向、とかって思って人の後ろについていったら行けないと再確認。


追記

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