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アンドロイドーン

2011/09/18


フィリップ・デイックの「アンドロイドは電気羊の夢を見るか?」を読みました。浅倉さん訳でしたのでいつか黒川さん訳も読んでみたい。
何と言うか……読んでいるうちに人間とアンドロイドがどう違うのか分からなくなってすごく怖かったです。繊細で緻密な描写がその境界線を曖昧にしてきて、そして孤独感が襲ってきました。リックの悩みとイジドアの孤独が悲しくて切ないです。最後のリックの台詞と妻の行動が救いでした。
アンドロイドを識別する感情移入度検査法というのが面白かったです。それから、動物と電気動物の存在が人間にどんな風に影響を及ぼすのか、っていうのが興味深かったです。
映画「ブロードランナー」を見たこと無いので原作とどう違うのか分かりませんがこれも見てみたい。
SFって色々なテーマを内包しているのが読んでいて楽しいですね。


折原の人類に対する愛っていうのはアンドロイドには当て嵌まらなさそうだと思いました。固定化されて分かりきった感情や行動には見向きもしないだろうと思います。だからこそ「電気動物にも生命はある」って言わせたい。
派生キャラクターがアンドロイドと言うのなら、人間とロボットの違いについてひたすら思い悩むような臨静が読みたいなぁ。需要は私しかいなさそうですけれども。そんな状況になった時の二人の行動や思考を見てみたい。

追記

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